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10月, 2018の投稿を表示しています

当ブログの閲覧にあたって

【ディーヴァな土曜日】不完全さを肯定するポップスター、Ariana Grande

Ariana Grandeはニコロデオンのアイドル的存在として2013年にデビューして以降、紆余曲折ありながらも実に珍妙なキャリアを歩んできた。そんな彼女はいまや最も重要なポップスターの一人である。単純に記録だけを見ても、先日リリースされた最新作『thank u, next』からの3曲がBillboard Hot 100でTOP3を独占するというThe Beatles以来の快挙も成し遂げている。 Ariana Grandeは他のポップスター達とは一線を画す、勇敢で、奇妙で愉快な、思慮深い人間味のあるポップスターである。この5年間、彼女は私たちに様々なことを教えてくれたが、その中で最も重要なメッセージは 「時に間違いを犯しても構わない。完璧でなくて良い。でも自分に正直であれ」 ということだった。 完璧を求められる女性ポップスター 女性のポップスターとして大成するには「完璧」でなければいけない、そう私たちは思い込まされてきた。それはMadonnaやBeyonceにしても、もしくは2010年代を代表するポップスターTaylor Swiftにしてもだ。常にヒット曲を出し続け、若々しいルックスを保ち、完ぺきなパフォーマンスをし、政治的社会的思想すべてにおいて尊敬できる行いをする「フルパッケージ」な存在であることがメインストリームで活躍する女性には求められてきた。もしも彼女たちがそこから一歩でも踏み外せば、途端に批判にさらされる。私たちはそんな例をいくつも見てきた。 そうしたフルパッケージなポップスターと一線を画すアーティストとしてRihannaが思い浮かぶかもしれないが、実は彼女こそ「完璧」なアーティストである。彼女には一切隙がない。「Rihannaを批判することで、逆にその人のブランドが傷つく、もしくは思考の浅はかさが露呈される」という次元にまで自分のブランドを構築してきたアーティストがRihannaである。では本当に「完璧」でなければいけないのだろうか。インディーでは、良いアルバムさえリリースできれば、完ぺきであることは求められない。メインストリームでの地位を確立したヒップホップ・アーティストにはむしろ完ぺきさが求められていない。その隙や弱さ、時に犯した過ちが逆にアーティストの魅力ともなり得る。 Ariana Grandeが2013年に、"T

10/30/18: Risky Alternative's 20 Songs of the Week

・CHAI - アイム・ミー ・Charli XCX & Troye Sivan -1999 ・Conan Gray - Generation Why ・Dijon - Nicos Red Truck ・Dinah Jane feat. Ty Dolla $ign & Marc E. Bassy - Bottled Up ・DJ Snake feat. Selena Gomez, Ozuna & Cardi B - Taki Taki ・French Montana feat. Drake - No Stylist ・Freyna Ridings - Lost Without You ・GASHI feat. French Montana & DJ Snake - Creep On Me ・Joji feat. Clams Casino - Can't Get Over You ・Lexa e MC Lan - Sapequinha ・NCT 127 - Regular ・NVDES - MIND BODY SOUL MUSIC ・Seinabo Sey - Good In You ・SG Lewis feat. AlunaGeorge - Hurting ・Sheck Wes - Mo Bamba ・Social House feat. Lil Yachty - Magic In The Hamptons ・Steven A. Clark - Feel This Way ・Tommy Genesis - 100 Bad ・Tyler, The Creator & A$AP Rocky - POTATO SALAD

【2010年代の重要アーティスト】Adele、2010年代のベスト・ソング10曲

2010年代の重要アーティストを紹介しています。 Adeleの略歴 Adeleは、ロンドンのトッテナム出身のシンガーソングライターである。本名をAdele Laurie Blue Adkinsという彼女は、2006年にBRITスクールを卒業後、XLレコーディングスと契約し、2007年にはBrit Awardsの批評家賞を獲得し、BBC Sounds of 2018の1位に輝く。2008年にリリースされたデビュー・アルバム『19』は商業的に成功をおさめ、現在までに全世界で700万枚の売り上げを達成している。さらに2009年のグラミー賞では最優秀新人賞を獲得している。2011年にリリースされたセカンド・アルバム『21』は、批評的な成功だけでなく、商業的に爆発的な成功を収めることになる。アメリカだけで1100万枚以上、イギリスで500万枚以上を現在までに売り上げており、世界的な売り上げは3100万枚に及ぶとも言われている。"Rolling In The Deep"や"Someone Like You"、"Set Fire To The Rain"のシングル3曲で全米チャートの1位も達成している。2015年にリリースされた通算3作目『25』も同様の大きな成功を収め、現在までの全世界での売り上げは2200万枚を超えるとされている。 Adeleが重要な理由 Adeleが重要な理由はすでに、2010年代において他の追随を許さない圧倒的な売り上げを誇る(たった)2作のアルバムの成功で示されている。説明する必要などないのかもしれない。 Adeleが2008年に『19』でデビューしたとき、確かに彼女は賞レースで歓迎され、イギリスで成功を収めていた。しかし、同時期にデビューしたディーヴァ・スタイルのLeona Lewisの世界的な成功や、SuedeのBernard Butlerのプロデュースで、華々しくデビューしたソウル路線のDuffyと比較すれば地味に映るアーティストでもあった。 彼女のスタイルは今でこそポップ・スターとして認識されているが、従来のいわゆるポップ・スターたちの中でも異彩を放つ存在である。RadioheadやVampire Weekend、The xxなどが所属するインディー・レーベル

THROWBACK TO 10 YEARS AGO ~あの頃のわたしに戻って vol.2

たしかに、Risky Alternativeは最新の音楽事情を紹介することを第一の目的としているが、こうした場を借りてOasisやThe Offspringに対する感情を正直に打ち明けることができるのもまたいとをかし。 10年前の今日のビルボード・チャートは こちら 。 40. Akon feat. Lil Wayne & Young Jeezy - I'm So Paid 最高位:31位 スコア:7/10 豆知識:「恋はハイ↑ハイ↑ハイ↑」でおなじみのTami Chynnがディーラー役で出演している。Akonは、稼いだお金で、出身地のセネガルで様々な支援活動を続けている。 74. Fall Out Boy - Headfirst Slide Into Cooperstown On A Bad Bet 最高位:74位 スコア:6/10 後にシングルカットされるこの曲は、情報過多気味になりながらも彼らがまだポテンシャルを秘めていることを証明している。 81. Jazmine Sullivan - Bust Your Windows 最高位:31位 スコア:10/10 Keyshia ColeもBeyonceも車の窓ガラスを割った理由は、Carrie Underwoodではなくこの曲の強大なインパクトに基づいている、Risky Alternativeは勝手に公式見解を示している。もちろんJazmine Sullivanは車の窓をカチ割ったことがある。なんと説得力のある歌だろうか。 82. Dierks Bentley - Feel That Fire 最高位:32位 スコア:3/10 マイケル・セラのミームが私は好きだ。 91. Lady Antebellum - Lookin' For A Good Time 最高位:67位 スコア:7/10 ミュージックビデオの観客はなぜ女性ばかりなのか疑問だが、確かに楽しい時間を過ごすことのできる曲だった。 93. Oasis - The Shock Of The Lightning 最高位:93位 スコア:5/10 "Don't Look Back In Anger"以来の全米チャート入りと

10/23/18: Risky Alternative's 20 Songs of the Week

・Bhad Bhabie feat. Lil Baby - Geek'd ・Brockhampton - SAN MARCOS ・City Girls - Millionaire Dick ・Grace Carter - Why Her Not Me ・Gucci Mane, Bruno Mars & Kodak Black - Wake Up In The Sky ・How To Dress Well - Nonkilling 6 | Hunger ・Jon Hopkins - Singularity ・Lady Gaga & Bradley Cooper - Shallow ・Lil Peep & XXXTentacion - Falling Down ・Lloyd - Excited ・Marshmello feat. Bastille - Happier ・Mumford & Sons - Guiding Light ・NAO - Make It Out Alive ・Nothing But Thieves - Forever & Ever More ・Pardison Fontaine feat. Cardi B - Backin' It Up ・Post Malone - Better Now ・Rita Ora - Let You Love Me ・slowthai - Drug Dealer ・Soolking - Dalida ・tofubeats - RUN

【2010年代の重要アーティスト】A$AP Rocky、2010年代のベスト・ソング10曲

2010年代の重要アーティストを紹介しています。 A$AP Rockyの略歴 A$AP Rockyとして知られる彼は、ニューヨーク州ニューヨークシティ出身のラッパーである。本名をRakim Mayersと言うA$AP Rockyはヒップホップ集団A$AP Mobのメンバーで最も成功した人物である。彼のファーストネームは、かつてのヒップホップ・デュオEric B. & RakimのRakimに因んでつけられている。2011年にリリースしたデビュー・ミックステープ『Live. Love. A$AP』が音楽評論家から絶賛されたことをきっかけにレコード契約を結ぶと、2013年にリリースしたデビュー・アルバム『Long. Live. A$AP』が大ヒットとなり、全米アルバムチャートBillboard 200の首位を獲得する。さらにアルバムからのセカンド・シングル"Fuckin' Problems"は、全米チャート最高位8位を記録するヒットとなった。さらに2015年にリリースした通算2作目『At. Long. Last. A$AP』も同様に全米アルバムチャートBillboard 200の首位を獲得する。2018年にリリースした通算3作目『Testing』では、ほとんどの曲で自身がプロデュースに参加しており、音楽プロデューサーとしての力量も発揮している。 A$AP Rockyが重要な理由 2007年にA$AP Mobのクルーの一因となったA$AP Rockyは、音楽・ファッション・アートなどあらゆるものに対する自身の興味を、ブランドイメージに結び付けることに2010年代で最も成功したラッパーの一人である。一方で、自身にラップを教えてくれた兄の死、母親や姉とともにシェルターを転々としながらクラックを売って生計を立てていた過去は、彼がストリートで生きた事実を物語っている。 2010年代を象徴する新世代のラッパーとしてシーンを牽引したA$AP Rockyはヒップホップを革新し、新たな領域へと導くことに成功した。その革新は音楽的側面のみならず社会的側面にまで及ぶ。2016年、彼はオーヴァードーズで自身の姉を亡くしている(彼の想いは最新作『Testing』収録の"Purity"でも綴られている)が、彼はドラッグ

論評:ポップミュージックは、「ビッチ」の意味をどのように変容させたのか

「ビッチ」はもはや文字通りの意味を持たなくなってきている。複雑な意味を持つ。文脈や状況、ニュアンスによって姿かたちを変えて存在し得るのだ。 2015年、Kanye Westは"Famous"のなかで、Taylor Swiftを「Bitch」と呼んだことにより、彼女本人から批判された。ミュージックビデオの中で「WE SHOULD ALL BE FEMINISTS」Tシャツを着用したA$AP Rockyは、その曲の中でBitchを用いたことにより批判を浴びた。 しかし、批判されているのは男性だけではない。Beyonceはいまやフェミニズム・アンセムとして認識されている"Flawless"の原型"Bow Down"という曲で文字通り「ひれ伏しなさい、ビッチ共」と発したことで、Keyshia ColeやRihannaといった女性アーティストから無礼で高圧的だとして批判を浴びている。 1970年代に遡ると、Elton Johnは1974年に"The Bitch Is Back"という曲を発表している。当時このタイトルは「攻撃的」であるという理由から、アメリカのポップラジオ局の多くは、この曲を流すことを拒否していたという。かつて、確かにこの単語は究極の侮辱的意味を持っていたのだ。ちなみにこの曲は今年、Miley Cyrusによってカヴァーされている。 Surprise, Bitch 今やテレビ番組を見れば、ラジオを聴けばどこもかしこも"bitch"で溢れている。『アメリカン・ホラー・ストーリー』における、Emma Roberts演じるMadison Montgomeryの"Surprise, bitch"はアイコニックなフレーズであり、アメリカ人の友人はこの言葉をよく使っているのだが、Emma Robertsはこのフレーズで相手の女性(もしくはそれが男性だったとして)を侮辱しようとしているわけではないのは明らかだ。 世の中には様々なビッチが存在する。バッド・ビッチ、ベーシック・ビッチ、リッチ・ビッチ、ラチェット・ビッチ・・・。また、Kanye Westが自身の妻Kim Kardashianを「パーフェクト・ビッチ」と呼んだのは有

THROWBACK TO 10 YEARS AGO ~あの頃のわたしに戻って vol.1

実際10年前のあの頃に戻りたいとは思わないが、10年前に流行っていたチャートヒットは今も私の心を躍らせてくれる。10年前の今、何がヒットしていたのか振り返りたい。ただその想い一つだけで、この企画を始める。ちなみに松任谷由実の「あの日にかえりたい」は本編とは全く関係ない。 この記事の主な目的はちょうど10年前の今日にさかのぼり、ビルボードチャートに初登場した曲を聴いて、私が勝手にスコアをつけて感想を述べる。それだけである。なぜ、この企画が今日から始まるのか...?それは記念すべきChristina AguileraとBritney Spearsの初登場週だからである。 以上よ。いいわね、バーイ。 10年前の今日のビルボード・チャートは こちら 。 7. Christina Aguilera - Keeps Gettin' Better 最高位:7位 スコア:6/10 10周年を記念したグレイテスト・ヒット・アルバムからのファーストシングル。ということは彼女は20周年...?この曲は彼女のキャリアにおいて目立つものではないが、それでもエンパワメントされる。時系列が混乱してるみんなのために説明すると、まだLady Gagaは登場していない。スーパー・ビッチに祝福を。 10. Nickelback - Gotta Be Somebody 最高位:10位 スコア:5/10 そろそろ私たちはNickelbackを嘲笑するのはやめるべきだ。オーケー、たしかに10年前はNickelbackに良い感情を抱いていなかったけれど、それは彼らの新曲がこうして初登場10位(?!)に登場するくらいの人気があったからだ。でも今、彼らみたいな芸当ができるバンドがいるだろうか?いや、いない。ワンアンドオンリー。 17. David Cook - Light On 最高位:17位 8/10 アメリカン・アイドル・シーズン7優勝者のDavid Cookのデビュー・ソングは、今は亡きSoundgardenのChris Cornellによる楽曲である。今すぐDaughtryと比較するのはやめて、このヴォーカルを聴いて。 32. The Killers - Human 最高位:32位 スコア:10/10 Stuart PriceがThe

Usher、サプライズリリースされた新作『A』について急遽リリースが決まったものであると明かす

Usherが40歳の誕生日を前にした10月13日に、新作『A』をリリースしている。この新作は、Zaytovenとのコラボレーション・プロジェクトなっており、ほとんどが彼のプロデュース曲となっている。 この作品の存在は10月11日に急遽明らかにされ、サプライズ・リリースとなっている。自身のルーツでもあるアトランタのトラップ・ミュージックを意識した作風になっている今作だが、"Birthday"ではNellyの"Dilemma"をサンプリングしている。またクレジットされていないが、"She Ain't Tell Ya"では、Usher自身もヴォーカルで参加しているLil Jonの"Lovers and Friends"をサンプリングしていることが指摘されているなど、Usherの全盛期のオマージュも感じられるものとなっている。 Usherはこの新作のリリースにあたって 『The FADER』 とのインタヴューに応じている。 Usherはかつて"Papers"という曲でZaytovenとコラボレーションをしている。このコラボレーション作品が生まれた理由として、はじめの二日間でやった音楽がうまくいったためであることを明かしている。「これらの曲をリリースするのに今から一か月や一年も待つなんてことはしたくなくてね。今この瞬間を大事にしたいんだ」 さらにこの作品は自然発生的に生まれたものであり、リリースも急遽決まったものであると語っている。「元々は今月のもうちょっと後半にリリースするように分析をしていたんだ。だけど48時間前になって、俺は『いや、この週末に出しちゃおう』って言ったんだ」 また、"She Ain't Tell You"がかつての大ヒット曲"My Boo"を彷彿とさせると指摘されると、Usherはあまり意識していなかったことを明らかにしたうえで次のように語っている。「そういう風に感じてもらえるのは素晴らしいことだよ。だって、あれはすごく成功したアルバムだったし、収録曲もすごく成功したしね」

10/16/18: Risky Alternative's 20 Songs of the Week

Risky Alternativeの選ぶ今週の20曲。 ・Avril Lavigne - Head Above Water ・Bad Bunny - Estamos Bien ・Father - Thotnite ・HAON feat. Jay Park & Hoody - NOAH ・Hozier feat. Marvis Staples - Nina Cried Power ・Joji - Slow Dancing in the Dark ・Joyce Manor - Think I'm Still In Love With You ・Kiana Lede - Ex ・Lana Del Rey - Venice Bitch ・Lele Pons - Celoso ・Lil Uzi Vert - New Patek ・Mariah Carey - GTFO ・MHD feat. WizKid - Bella ・Noname feat. Smino & Saba - Ace ・Ozuna feat. Akon - Comentale ・Phresher feat. Dream Doll & Jay Critch - 100K ・Rvssian, Farruko & J Balvin - Ponle ・Swizz Beatz feat. Lil Wayne - Pistol On My Side (P.O.M.S) ・Travis Scott - SICKO MODE ・XXXTentacion - Moonlight

Camila Cabello、ミドルネームをアーティスト名にした理由を語る。「生まれ変わった気分だった」

American Music Awardsに出演し、4部門を受賞したCamila Cabelloが 『The Guardian』 とのインタヴューに応じており、再び自身の恥ずかしがり屋だった過去を語っている。 Camila Cabelloは先日行われたAmerican Music Awards 2018で、オーケストラをバックに最新シングル"Consequences"のライヴ・パフォーマンスを行っている。 Camila Cabelloはこれまでも、自身の過去を赤裸々に語っており、シャイな子供だったことを何度も言及している。特に、6歳の時にキューバからの移民としてやってきた当時の彼女は英語が喋れなかったうえに恥ずかしがり屋だったため、ブームボックス(大型ラジカセ)でポップ・ソングを大音量で流すことで新しい友達をおびき寄せていたことを明らかにしていたことがある。 彼女はX-Factorのオーディションを受けた際に、自身の本来のファーストネームである"Karla"ではなく、ミドルネームの"Camila"と呼んでもらうことにした理由について次のように語っている。「ステージネームをどうしたいか訊ねてもらったんだけど、私は自分の名前が嫌いだからCamilaが良いって言ったの。Karlaが嫌いだった。生まれ変わった気分だったわ。また自分を作り直さなければらなかったの。私はCamila。つまり突然、クラスルームのあのシャイな女の子である必要じゃなくなったの」 しかし、彼女は今でも恥ずかしがり屋な一面を持っていると語っており、アウォーズの前は本当に緊張すると語っている。また、彼女は自身の性格の原因は生い立ちにあるかもしれないとも言及している。「小さい頃は考えたこともなかったけど、新しい国に行って、今の言葉を話さなくなるっていうのはショックなことよ。このインタヴューを受けるまで口にしたことはなかったんだけど、キューバにいたときに自分はとても内向的でシャイだったって記憶があるの。家族のパーティーが嫌いで、過敏に反応をして泣き出して自分の部屋に閉じこもろうとしたものよ」 Camila Cabelloはこれまでも自身のメキシコ系移民としての生い立ちを積極的に語っており、大ヒットしたシングル曲"Hav

【2010年代の重要アーティスト】A$AP Ferg、2010年代のベスト・ソング10曲

2010年代の重要アーティストを紹介していきます。 A$AP Fergの略歴 A$AP Fergとして知られる彼は、ニューヨーク州ハーレム出身のアメリカのラッパーである。本名をDarold D. Brown Ferguson, Jr.と言うA$AP Fergは、ヒップホップ集団A$AP Mobのメンバーとして知られている。2013年にソロアーティストとしてレコード契約を結ぶと、同年にデビュー・アルバム『Trap Lord』をリリースし、全米アルバムチャートBillboard 200で最高位9位のヒットを記録し、特に収録曲の"Shabba"が各メディアから高い評価を受ける。2016年にリリースしたセカンド・スタジオ・アルバム『Always Strive and Prosper』も全米アルバムチャートBillboard200で8位を記録するヒットになる。2017年にリリースされたシングル"Plane Jane"では、初の全米チャートTOP40入りを果たしている。 A$AP Fergが重要な理由 A$AP Fergの父親であるDarold Fergusonはハーレムでブティックを営んでおり、Teddy Riley、Heavy D、Bell Biv DeVoeのなどのシャツを手掛けていたそうで、彼自身も音楽の道に進む前に一度ファッションの道を志している。彼が2005年に手掛けた『Devoni Clothing』はChris BrownやSwizz Beatzにも着用されている。彼の洗練されたファッションセンスがA$AP Mobに共鳴したのは至極当然のことだったのだ。 こうしたバックグラウンドもあり、A$AP Fergはハッスル・ゲームに身を置きながらも、特異な立ち位置を築いている。「どのラッパーも、自分のラップの中で百万という人々を殺してきたと思う。俺は誰も殺したことがない」と彼は『GQ』に語っている。「この地球上にいれるのは短い時間だ。だからできる限りの最大限のインパクトをここに残したいと思うものだし、俺もそれを視野に入れている。永続性を求めているんだ。自分の曲がいつまで記憶に残るのかを考えているんだよ」 自身を業界におけるいわゆる「変人」と認めている彼は、大麻を吸わないしお酒もそんなに飲むわけではない。

BleahcersのJack Antonoff、Kanye Westに対する自身の複雑な胸の内を語る

Bleachersのフロントマンであり、ソングライター・プロデューサーとして活躍しているJack Antonoffが『New Yorker』誌が主催して毎年行っているイベント「New Yorker Festival 2018」に出演している。 このイベントは今年、Donald Trump大統領の2016年の選挙活動の選挙対策本部長を務めていたStephen Bannonをヘッドライナーにすると発表したことで物議を醸していた。結果的に出席予定だったJudd ApatowやJim Carreyから反発を受けたために、Stephen Bannonのヘッドライナーとしての出演は取り消されている。 Jack Antonoffはこのイベントの一日目となる現地時間10月5日に出演しており、その中でKanye Westに対する思いや、自身のセラピストとの会話の内容について明らかにしている。 「僕が自分のセラピストに言ったのは、つらいってことだよ」と彼は説明している。「アーティストとして誰かを変えた人がいて、その人たちが結局、つまり悪い人だってことではないんだけど、最高ではなくって、つまりファンと写真を撮らないクソみたいな奴だっったってわかるのはさ」 今やポップミュージック界で多くのアーティストとコラボレーションを行っているJack Antonoffだが、自身にとってKanye Westの存在は大きいものだったとも語っている。「僕たちみんなにとってKanyeに起こっていることにはすごく心が取り乱されるんだ」と彼は説明している。「僕のセラピストにそのことを説明しようとしたよ」 しかし、自身のセラピストは年上の女性だったためにニュースから手に入る情報だけでKanye Westのことを判断していたと語っている。「僕は言ったよ。『ノー、ノー、ノー。あなたは理解していないよ』ってね。アーティストとしての彼の音楽、彼のすることすべて、彼がこれまで生み出した本当にたくさんの素晴らしい作品があるんだ」 かつてKanye WestとJay-Zがコラボ作品『Watch the Throne』の中で、fun.の"We Are Young"を引用した曲を制作していたことが明らかにされている。最終的にアルバムに収録されることはなかったが、このことがきっかけで今の

Alessia Cara、グラミー賞受賞で受けた批判や自身の曲作りについて語る。「クローゼットやバスタブで曲を書いたりする」

Alessia Caraが、 『BBC』 とのインタヴューの中で改めてグラミー賞の最優秀新人賞を獲得した際に受けた「新人ではない」という批判に対する自身の考えや、自身の曲作りについて語っている。 「子供のころからずっと、シャワーしながらグラミー賞を受賞する物まねをしてたくらいだし、スピーチすることがあるんだろうとみんな思ってただろうけど、そうはならなかった。混乱しちゃってね」 しかし、Alessia Caraは2015年にデビューシングルの"Here"でブレイクしたのをきっかけに、2016年にBBC's Soundで2位を獲得し、"Scars To Youe Beautiful"などのヒット曲を生み出したデビューアルバムも成功を収めており、2017年にはZeddやLogicとのコラボレーションでヒット曲を生み出し、すでにポップスターとしての地位を確立していた。そのことが原因で、彼女のグラミー最優秀新人賞の獲得は大きな批判を浴びる結果となる。 View this post on Instagram to address the apparent backlash regarding winning something I had no control over: I didn’t log onto grammy.com and submit myself. that’s not how it works. I didn’t ask to be submitted either because there are other artists that deserve the acknowledgment. but I was nominated and won and I am not going to be upset about something I’ve wanted since I was a kid, not to mention have worked really hard for. I meant everything I said about everyone deserving

Charli XCX、1990年代と現在のポップミュージックについて語る。「90年代のポップミュージックは大好きだけど、今の方がもっと自由がある」

Troye Sivanとのコラボレーション曲"1999"をリリースしたばかりのCharli XCXが 『Noisey』 とのインタヴューに応じており、この新曲についてや自身の愛する90年代のポップミュージックについて語っている。 "1999"では、Britney SpearsやJonathan Taylor Thomas、Eminemなどについての言及があり、1999年のポップミュージックを祝福している。1992年生まれのCharli XCXは当時7歳であったにも関わらず、その頃のポップミュージックを懐かしんでいる理由について語っている。 「この曲を書いてた時は、『そうね、1999年に完全に戻れたらいいな』って思ってたわけじゃないの。そんなに真剣にそのことについて考えてたりは全然してなかった。ただ"1999"ってクールなタイトルだと思ったし、この曲なら絶対にすごく楽しくてクールなビデオができるって思っただけなの。Baby Spiceの物まねをしたり、Britney Spearsに夢中だったりもした。かなり楽しい時間を過ごしたわ」 Charli XCXは1990年代でお気に入りの曲を尋ねられると、Whigfieldの"When I Think of You"や"Saturday Night"、Cherの"Believe"などを挙げている。彼女は先日、「The motherfucking 90s」というタイトルで、自身のお気に入りの90年代の曲を集めたプレイリストを公開している。 一方でCharli XCXは、90年代のポップミュージックにおいてスターの数はあまり多くなかったが、現在はソーシャルメディアを通じて誰でもスターになれることについて訊ねられると、次のように自身の見解を示している。「最高だと思う。今のポップミュージックは本当にいろんなタイプの曲を書いている、さまざまなタイプのアーティストから成るるつぼになってるから」 「今のポップミュージックはその人の個性について歌っていて、言いたいことが実際にあると思うの。以前、特に90年代のポップスターたちは基本的にマーケティングの道具になっていた。誤解しないでね。中には私のお気

Brockhampton、新作『Iridescene』の全米1位を語る。「可能性に終わりも限界もない」

Brockhamptonが 『Entertainment Weekly』 とのインタヴューに応じており、新作『Iridescene』が全米1位を獲得したことへの喜びの他、今後公開される予定のドキュメンタリー映画などについて語っている。 全米アルムチャートで初めて1位を獲得した今作『Iridescene』についてKevin Abstractは「興奮したし衝撃を受けたし、誇りに思うよ」と語っている。「最大の偉業って感じだよ。だって自分たちにとってすごくパーソナルな作品を僕たちは作ったわけだからね。それにそういうパーソナルなものを作ると大抵は、その人にとって最も成功する作品になることは多分ないだろうからさ」 「ロンドンから生まれたグライムとエレクトロニックな音楽からインスパイアされたんだけど、新しいものでもある」とグループとしての音楽的方向性について、Merlyn Woodは語っている。「今俺たちが世に出している音楽は、KanyeがGOOD Fridayで曲を出していた時に感じたようなのと同じ新しい感覚を与えてくれるんだ」 Brockhamptonは今回、新作のみならず、『Longest Summer in America』というドキュメンタリー映画も制作している。「アルバムができるまでに起こったすべての出来事や成り行き、アルバムを完成へと導いたものや僕たちが経験したことについて、みんなが知ることができるってのが嬉しいよ。そのあとにあの音楽を聴けば本当にもっと理解できるだろうからね」とKevin Abstractは語っている。 Melryn Woodは一方で、次のように語っている。「ドキュメンタリーを制作するっていうのは新しい形の脆さでもあった。音楽の中で自分自身を表現することから、カメラの前で弱さを見せるっていう根本的な変化がそこにはあるわけでさ。人間の後ろに音楽があるわけじゃない。それは、人間の声であり、その人の真実なんだ」 「僕たちが乗り越えたことをどうやって乗り越えたのかを見てみてくれよ。ほとんどの人はやめようとしたり、諦めたり銀行での仕事に戻ろうとしてきたんだよ」とKevin Abstractは語っている。「本当に恐ろしいことだよ。僕たちはいつも怖いと思っているんだけどお互いを支え合えるわけで、だから自分たちで世界の前で極端に弱さを見せて

10/09/18: Risky Alternative's 20 Songs of the Week

Risky Alternativeの選ぶ今週の20曲。 ・Alec Benjamin - Let Me Down Slowly ・Arin Ray feat. DRAM - Communication ・Brockhampton - J'Ouvert ・Denzel Curry feat. JPEGMAFIA & ZillaKami - VENGEANCE ・Doja Cat - Mooo! ・El Hitla - Aww Yea ・Girls' Generation-Oh! GG - Lil Touch ・Jay Park - V ・Kanye West & Lil Pump feat. Adele Givens - I Love It ・Kodie Shane - Sing to Her ・L Devine - Peer Pressure ・LOONA - Hi High ・Mya feat. Tink - G.M.O. (Got My Own) ・Parcels - Lightenup ・Phoebe Bridgers - Scott Street ・Phora feat. Trippie Redd - Love is Hell ・Reeseynem feat. Chance The Rapper - What's The Hook ・Rina Sawayama - Cherry ・Silk City & Dua Lipa - Electricity ・Teyana Taylor - Rose in Harlem

J. Cole、メディアとの関わりやSoundCloud世代のラッパーについて語る。「人の話を聞かない強情な奴にはなりたくない」

J. Coleが 『Billboard』 とのインタヴューに応じており、自身のメディアとの関わりについて語っている他、SoundCloud世代のラッパーたちへの想いを語っている。 J. Coleはこれまで積極的にインタヴューに応じてはこなかった理由について語っている。「やりたいって願望がなかっただけだよ。それに時々、そうやってプレスに応じるとさ、結局満たされていないような気持ちになるんだ。自分のやり方にハマってしまっていたんだって理解してもいる。2014年がたしかそう決めた年だったんだ。『ちくしょう、これからはこの業界が向かう場所がどこであれ、そこでプレイするのはやめよう』ってさ。そしたら、それ自体はすごくうまくいったけど俺は昔いた場所に戻ったんだ。今は真逆の場所にいるよ。人の話を聞かないようなすごく強情な奴にはなりたくないからさ。それに他のアーティストと会社やレコードレーベルを設立したりもしている。ある意味彼らの成功は俺にかかっているかもしれないわけだから、もうちょっと存在感を出して親しみやすくしなきゃね」 さらに彼はツイッター上で自身の意見を語らない理由についても説明している。「もしも俺が誰かと会話をして、それがナチュラルで本質的なものなら、自由にしゃべろうと思うよ。だけどツイッターとかソーシャルメディアに乗っかったり、ラップや音楽について語る必要性をめったに感じないからさ。こんなのリアルじゃない。あんなのマジでフェイクだ。高校みたいなもんだよ。セレブリティ崇拝もさ。大学で俺たちはこんなジョークを言ったりしてた。黒人学生組織での俺たちの会議は、いつも結局Jay-Zについて話して終わるんだってね。俺は最終的に代表になったけど俺がメンバーだったのは1年生と2年生の時だけだった。俺たちが話していたものが黒人のトピックだろうと、社会問題やコミュニティーの問題だろうと何であれ、誰かが絶対にJay-Zを持ち出してくるんだ」 また、"1985"をリリースした際には、SouncCloud世代への批判だとして激しいバックラッシュを浴びたことについて次のように語っている。「あれは別に厳しいものではないと思うんだ。ラップで返答した曲だとしか思ってない。特定の誰かに向けたものですらない。『ファック、J. Cole』みたいな感じのグループがいたけど、何

【2010年代の重要アーティスト】21 Savage、2010年代のベスト・ソング10曲

今日から不定期に、2010年代の重要アーティストを紹介していきます。 21 Savageの略歴 21 Savageとして知られる彼は、ジョージア州アトランタ出身のアメリカのラッパーである。本名をShayaa Bin Abraham-Josephと言う21 Savageは、友人の死をきっかけに2013年からラップを始めている。2015年にリリースしたミックステープ『Slaughter Tape』がアンダーグラウンドで注目されると、2016年にリリースしたMetro Boominとのコラボレーション作品である『Savage Mode』や、Drakeとのコラボレーション曲"Sneakin'"で注目を集めることになる。2017年にリリースしたデビュー・アルバム『Issa Album』は全米アルバムチャートBillboard 200で2位を記録するヒットとなった他、フィーチャリングで参加したPost Maloneの"rockstar"が全米1位を獲得する大ヒットになる。さらにMigosのOffsetとMetro Boominとのコラボレーション作品『Without Warning』も同年にリリースされ、全米アルバムチャートBillboard 200で4位のヒットを記録している。 21 Savageが重要な理由 21 Savageが音楽の道を進むきっかけになったと言われている友人の死だが、それは21 Savageの21歳の誕生日のときのことであり、彼自身もそのときに銃弾を6発浴びたと報じられている。彼は当時のことを『GQ』に対して次のように振り返っている。「変わらなければならなかった。俺はワイルドな奴だったからさ。ある日分かったんだ。カルマは自分に戻ってくるってね。だから俺は撃たれてこう思ったんだ。『そうか、これは啓示だ。セカンドチャンスみたいなのを俺は手にしようとしているんだ』ってね」 彼は一方で、高校時代は多くの問題行動を起こしており、ある生徒を銃で脅したことで退学処分を受けており、少年施設に送られている。しかし、最も影響を受けたラッパーにGucci Maneを挙げている彼は2015年に本格的な音楽活動を始めてすぐ、2016年に『XXL』の選ぶ期待の新人ラッパーの一人に選ばれることになる。 そんな彼の

Lil Wayne、新作『The Carter V』のリリースが遅れた「ビジネス」的な理由を語る

久々となる新作『The Carter V』をリリースし、ストリーミングを中心に記録的な大ヒットとなっているLil Wayneが、Jimmy Fallonの『The Tonight Show』に出演し、新作について語っている。 すでに全米アルバムチャート1位が濃厚とされている『The Carter V』だが、Lil Wayneはその新作のリリースが遅れたことについて「ビジネスが原因だった」と語っている。 「時々自分の手には負えないって感じだしさ。それに俺は本物のミュージシャンであり、本物のアーティストだ。だけど俺がアーティストだっていうのは、俺が毎日やっていることにすごく夢中だって意味でもあれば、誰か責任者に送るための何か他の作品にもめちゃくちゃ打ち込まなきゃいけない俺の技能って意味でもある」と彼は続けている。 「誰かそういう責任者がしくじれば、全部ダメになる。そういうことだよ。全部台無しになったら、残骸をきれいにする必要があった。そしてできたのが『The Carter V』だ」 一方でLil Wayneは、新作をリリースするこの4年間は子供たちと一緒に時間を過ごしたり、スケートボートをしていたという。「スケートボードに乗りながら、何か他のことを考えていたら、ひらめくのさ」と彼はジョークを飛ばしている。 Lil Wayneはこの出演回で、"Dedicate"のパフォーマンスも行っている。

Cher、ABBAのカヴァー・アルバム『Dancing Queen』を語る。「いい?こんなにも長いキャリアがあると、特定の出来事なんて覚えてないの」

映画『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』に出演し、ABBAのカヴァー・アルバム『Dancing Queen』が大ヒット中のCherが 『Huffington Post』 との電話インタヴューに応じており、ABBAとのエピソードから最近の音楽についてまで様々なことをざっくばらんに語っている。 CherはすべてABBAのカヴァー曲を収録したアルバムを制作することになった経緯について次のように語っている。「あのね、あんまり覚えていないの。何か覚えているって言えればいいんだけど、覚えてないのよね。(彼女の長年のアシスタントである)ジェン、私がこういうアイデアを思い付いたのがいつだったか覚えている?それとか私って何か言ってたかしら?だって思い出せないのよ」 「オーケー、そうだ。言ったことを思い出した。ベッドルームを歩き回りながらこう言ったんだわ。『ねぇジェン、もしも本当にたくさんのABBAの曲を私がやったら面白いことになりそうね』って。そこから始まったの。"Fernando"はすでに完成していて、そしたらあに映画に出て"Super Trouper"を歌った。正直言って、何でこんなこと思いついたのかわからないけど」 一方で70年代と80年代をABBAとともに活躍していたことを指摘されると、Cherは「ノー!」と応じている。「本当に奇妙なことをしたのを除けばね。彼らのビデオに登場したことがあるの。だけど、たしか彼らには会ってない。私はブルースクリーンの後ろ側にいたんだけど、彼らの音楽で踊ってる私を撮影してたの。最高だったけどね。あのビデオは小さなパペットたちが出てるの。あのビデオ大好きだわ」 一方でなぜそのビデオに出演することになったのか訊ねられると、彼女は次のように応じている。「ぜんぜんわかんないわ。いい?こんなにも長いキャリアがあると、特定の出来事なんて覚えてないの。だって思い出すには、あまりにも多くのことがありすぎるんだから。どうしてABBAと関わることになったのかなんて知る術もない。『なんでこんなこと起こったんだっけ?誰が私にそんな依頼をしたんだっけ?』って思うだけよ。だけど彼らのことが初めて本当に好きになったことは覚えている。"Waterloo"や"Mamma Mia&quo

Dua Lipa"New Rules"やCharli XCX"Boys"のソングライターEmily Warren、ソロデビュー・アルバム『Quiet Your Mind』を語る

The Chainsmokers、Dua Lipa、Charli XCXなどへの楽曲提供で知られるEmily Warrenが『Billboard Pop Shop Podcast』に登場しており、インタヴューに応じている。 今週ついにリリースされる予定のソロデビュー・アルバム『Quiet Your Mind』についてEmily Warrenは次のように語っている。「作曲面に関して言えば数年かかった。私は曲作りが大好きだしこれからもそれをやめるつもりもないけど、全てを完成にまで持っていきながら、アートワーク作成やビデオの撮影も一緒にやってた。でもやったことは全部満足のいくものになっているわ」 一方で、彼女は自身がソングライティングで参加したThe Chainsmokersの"Don't Let Me Down"やDua Lipaの"New Rules"のようなヒットは求めていないとも語っている。「本当に興味深かったことが一つあって、それは私の書いたポップな音楽と、アーティストとしての自分の音楽を比較するつもりはないってことなの。だって全く別の世界にあるものだからね。それは様式的な理由だけでなく、ラジオやレーベルのプッシュとかそういうのがあるかどうかっていう明白な違いがある。それって期待をコントロールするようなもので、『これは私のクリエイティヴな見せ場。ほかの音楽のスタンダードに合わせておく必要ない』って思ってる。今作は完全に学びの経験だから」 Emily Warrenは一方で、The Chainsmokersの新曲"Side Effects"ではヴォーカリストとして参加している。「朝起きたらたくさんの不在着信があって、テキストメッセージで(The Chainsmokersから)『この曲が僕たちには必要で、君の声をそのまま残しておきたい!』って言われたの。私は『アーッ』って感じだった。だから今までで自分の書いた曲が一番早く物事が動いて、世に出回ることになった。しかもその曲にフィーチャーされるなんて素晴らしいことよ。彼らと一緒に話をするのもパフォーマンスをするのも楽しかったからね。私にとっても彼らにとっても今までと違うものになったの」

Leon Bridges、「政治的な音楽を作ろうとするとすごくプレッシャーを感じる」

Leon Bridgesが 『BBC』 とのインタヴューに応じており、自身の新作『Good Thing』について語っている。 彼は新作『Good Thing』で自分なりの音楽を探求しようとしていたことを語っている。「サウンドを変えたかったんだけど、正直に言うと曲を作り始めたときにはまだ、それがどんなものかわかっていないって感じてたんだ」 今作のプロデューサーにLeon BridgesはRicky Reedを迎えており、1曲目の"Bet Ain't Worth The Hand"では、ファルセットを用いている。「全然自分のファルセットが好きじゃなかったし、決して強いものだと思ってなかった。だけど、Rickyはそういうことをすべきだって僕を励ましてくれたんだ。やってみたらとてもクールだった」 「レコーディングは楽しかったけど、今はあの曲が嫌いさ!」と彼は笑っている。「正直言って毎晩思い通りに歌うのはキツいね」 一方で、"Bad Bad News"は、「僕が音楽に関して何もできないって個人的に言ってくる人たち」に向けた曲であることをLeon Bridgesは明かしている。「アメリカでは、有色人種が成功するようにはシステムが設計されていなかったと思うんだ」と彼は語っている。「だからこれは勝利の歌なんだよ。僕は何もなかった場所から最高のものを作っているわけだからね」 「自分のプラットホームを人種についてや、世界やアメリカ国内で起こっている問題について声を上げるために使いたいんだ」と彼は述べている。「だけど僕個人としては、そういうのを曲に込めてしかも詩的にするってのは難しいんだよね」 「政治的な音楽を作ろうとするとすごくプレッシャーを感じる。だけどその根底には、いい曲にしたいって想いがあるから、焦らずにその目的のために政治的なものを作っているんだ」

10/02/18: Risky Alternative's 20 Songs of the Week

Risky Alternativeの選ぶ今週の20曲。 ・androp - Hikari ・blackbear - the 1 ・Blood Orange - Saint ・BTS - IDOL ・CHUNG HA - Love U ・Ella Mai - Trip ・Empress Of - When I'm With Him ・Imagine Dragons - Natural ・Interpol - If You Really Love Nothing ・John Grant - Love Is Magic ・KAMI & Smoko Ono feat. Chance The Rapper & Joey Purp - Reboot ・King Krule - Biscuit Town ・Molly Burch - Wild ・Panic! At The Disco - High Hopes ・Prince Royce feat. Maluma - El Clavo (Remix) ・Russ - The Flute Song ・Sabrina Claudio - Messages From Her ・Saweetie x London On Da Track feat. G-Eazy & Rich The Kid - Up Now ・Too $hort feat. Ty Dolla $ign, Jeremih, French Montana & Joyner Lucas - Ain't My Girlfriend ・YBN Cordae - Scotty Pippen

slowthai、初めてのタトゥーを入れた思い出を語る

イギリスのラッパーslowthaiが 『Noisey』 とのインタヴューに応じており、初めてのタトゥーを入れた思い出や自身のこれまでの生活について語っている。 slowthaiは、どんな音楽を聴きながら育ったのかを訊ねられ、グライムにのめり込んでいたことを語る一方で、インディー好きだった自身の異母兄弟と聴いた音楽からの影響を語っている。「奴らとバンドの音楽を聴いたりしてた。当時の俺はそりゃもう『うじうじした音楽だな。一体何なんだよこれ!』って感じだった。だけど今は、これヤバいな!って感じだよ」 また、彼は13歳の時に初めて入れたタトゥーについて語っている。「俺の兄貴が、母親は違うんだけど、彼の母親が出かけてたからパーティーをしたんだ。彼は窓を開けっぱなしにしていたから俺は潜り込んでね。そこにいたのはみんなインディー好きばっかで、スティックポークタトゥーに熱中してたんだ。それで俺とある女の子が座って自分たちのタトゥーを入れたんだ。俺はすごく焦ってた。そこに5時くらいに着いたんだけど、母親は学校のために俺を7時に起こしてたからさ。うまくいったのか実は覚えたないんだけど、俺は本当に若かったし、それを掻きむしって消そうとしたんだけど、もちろんなくなるはずがなかった。だから袖の下に入れて隠そうとしたんだ」 slowthaiは生まれ故郷のノーサンプトンを離れ、西ロンドンにあるガールフレンド宅で生活をしている。「彼女たちのおかげで、精神的にも身体的にも健康的になってるよ。そういうことに関して俺は何も知らなかったからさ」と彼は説明している。「すごく金がかかるけど良いね。いい気分になるよ」