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2月, 2019の投稿を表示しています

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【ディーヴァな土曜日】不完全さを肯定するポップスター、Ariana Grande

Ariana Grandeはニコロデオンのアイドル的存在として2013年にデビューして以降、紆余曲折ありながらも実に珍妙なキャリアを歩んできた。そんな彼女はいまや最も重要なポップスターの一人である。単純に記録だけを見ても、先日リリースされた最新作『thank u, next』からの3曲がBillboard Hot 100でTOP3を独占するというThe Beatles以来の快挙も成し遂げている。 Ariana Grandeは他のポップスター達とは一線を画す、勇敢で、奇妙で愉快な、思慮深い人間味のあるポップスターである。この5年間、彼女は私たちに様々なことを教えてくれたが、その中で最も重要なメッセージは 「時に間違いを犯しても構わない。完璧でなくて良い。でも自分に正直であれ」 ということだった。 完璧を求められる女性ポップスター 女性のポップスターとして大成するには「完璧」でなければいけない、そう私たちは思い込まされてきた。それはMadonnaやBeyonceにしても、もしくは2010年代を代表するポップスターTaylor Swiftにしてもだ。常にヒット曲を出し続け、若々しいルックスを保ち、完ぺきなパフォーマンスをし、政治的社会的思想すべてにおいて尊敬できる行いをする「フルパッケージ」な存在であることがメインストリームで活躍する女性には求められてきた。もしも彼女たちがそこから一歩でも踏み外せば、途端に批判にさらされる。私たちはそんな例をいくつも見てきた。 そうしたフルパッケージなポップスターと一線を画すアーティストとしてRihannaが思い浮かぶかもしれないが、実は彼女こそ「完璧」なアーティストである。彼女には一切隙がない。「Rihannaを批判することで、逆にその人のブランドが傷つく、もしくは思考の浅はかさが露呈される」という次元にまで自分のブランドを構築してきたアーティストがRihannaである。では本当に「完璧」でなければいけないのだろうか。インディーでは、良いアルバムさえリリースできれば、完ぺきであることは求められない。メインストリームでの地位を確立したヒップホップ・アーティストにはむしろ完ぺきさが求められていない。その隙や弱さ、時に犯した過ちが逆にアーティストの魅力ともなり得る。 Ariana Grandeが2013年に、"T

THROWBACK TO 10 YEARS AGO ~あの頃のわたしに戻って vol.20

ほんまそれ。 10年前の今日のビルボード・チャートは こちら 。 53. 50 Cent - I Get It In 最高位:53位 スコア:5/10 悪くはない。 55. Asher Roth - I Love College 最高位:12位 スコア:9/10 これは、Weezerの名曲"Say It Ain't So"を公式にはサンプリングしていない。Animal Collectiveとの仕事で知られるプロデューサーBen H. Allenによって再構築されたトラックなのだという。そう、"My Girls"が批評家から絶賛されている傍ら、彼はこんな陽気な楽曲をプロデュースしていたのだ。さよならインディーオタク。こんにちはパーティーピーポー。 68. Lily Allen - F*ck You 最高位:68位 スコア:8/10 ほんまそれ。 86. The Lonely Island feat. T-Pain - I'm On A Boat 最高位:56位 スコア:6/10 Elon Maskは2016年4月8日、ファルコン9の打ち上げに成功した際にツイッターでひそかにこの曲に言及し、ツイートを削除したそうだ。 91. Lily Allen - The Fear 最高位:80位 スコア:10/10 ほんまそれ。 92. Carrie Underwood feat. Randy Travis - I Told You So 最高位:9位 スコア:7/10 素晴らしいリリック。カヴァーなのにドヤ顔で熱唱するCarrie Underwood。 97. Tim McGraw - Nothin' To Die For 最高位:68位 スコア:4/10 飲酒運転はダメだと歌う曲。

02/26/18: Risky Alternative's 20 Songs of the Week

・ALMA - When I Die ・Ariana Grande - break up with your girlfriend, i'm bored ・ Blueface feat. Cardi B & YG - Thotiana (Remix) ・CamelPhat & Cristoph feat. Jem Cooke - Breathe ・CHAI - CHOOSE GO! ・Circa Waves - Me, Myself and Hollywood ・ITZY - DALLA DALLA ・J. Cole - MIDDLE CHILD ・Jamila Woods - ZORA ・Julia Michaels feat. Niall Horan - What A Time ・Kevin Garrett - Faith You Might ・Kim Petras feat. SOPHIE - 1,2,3 dayz up ・Maverick Sabre feat. Jorja Smith - Slow Down ・Samm Henshaw feat. EARTHGANG - Church ・Tory Lanez - ThE Run oFF ・Travis Scott - CAN'T SAY ・Trey Songz feat. Chris Brown - Chi Chi ・Yungen feat. Dappy - Comfortable

The 200 Best Songs of 1990s(80位→71位)

Risky Alternativeが選ぶ1990年代のベスト・ソング200曲。80位から71位まで。 80. Depeche Mode - Enjoy the Silence (1990) Produced by Depeche Mode & Flood "Enjoy the Silence"は、イギリスのエレクトロニック・バンドDepeche Modeの通算7作目のアルバム『Violator』からのセカンド・シングル曲。全米チャート最高位8位、全英チャート最高位6位を記録した。ヴォーカリストのDave Gahenは最近、この曲がデモ段階ではピアノだけの「かなりスロウでバラード風味」の曲だったことを明かしている。ミュージックビデオはAnton Corbijn監督によるもの。Depeche Modeは1981年のデビュー以降、現在も精力的に活動を行っている。 79. Big Pun feat. Joe - Still Not a Player (1998) Produced by Knobody "Still Not a Player"は、プエルトリコ系アメリカ人のラッパーBig Punのデビュー・アルバム『Capital Punishment』からのセカンド・シングル曲。Joeがゲストヴォーカルとして参加している。全米チャート最高位24位を記録した。この曲はBrenda Russellの1979年の楽曲"A Little Bit of Love"のピアノのメロディーをサンプリングしているが、この印象的なフレーズはAriana Grandeの"The Way"にもサンプリングされている。この曲自体も"The Way"でリリックやメロディーが引用されている。Big Punは2000年に心臓発作で死去している。 78. U2 - One (1992) Produced by Daniel Lanois & Brian Eno "One"は、アイルランドのロック・バンドU2の通算7作目のアルバム『Achtung Baby』からのサード・シングル曲。全米チャート最高位10位、全英チャート最高位7位を記録し

THROWBACK TO 10 YEARS AGO ~あの頃のわたしに戻って vol.19

10年経っても同じ曲やアーティストが好きであることは、それはそれで素晴らしいことだが、改めて「これは少なくとも”私の”音楽ではなかった」と再確認するのもまた成長であり、自分の価値観や感受性が進化していったことの証なのかもしれない。 10年前の今日のビルボード・チャートは こちら 。 70. The Fray - Absolute 最高位:70位 スコア:6/10 シングルではないこの曲がランクインするあたり、当時のThe Frayの勢いが伺える。そして一聴の価値はある曲だろう。 76. Seether - Careless Whisper 最高位:63位 スコア:1/10 George Michaelに謝罪すべき。 79. The Pussycat Dolls - Top Of The World 最高位:79位 スコア:5/10 あまりに陳腐なタイトル過ぎて、もはやノリがドラァグレースそのものである。 86. GS Boyz - Stanky Legg 最高位:49位 スコア:3/10 Urban Dictionaryのトップの定義には「#Dirty Dick」とあった。こちらからは以上です。 91. Carolina Liar - Show Me What I'm Looking for 最高位:67位 スコア:4/10 Max Martinプロデュースによる、スウェーデン出身のメンバーとアメリカ出身のメンバーからなるオルタナティヴ・ロックバンドの1曲!『The Hills』や『Gossip Girl』にも使用された、これぞハイプな1曲! 94. Jesse McCartney feat. Ludacris - How Do You Sleep? 最高位:26位 スコア:6/10 Katy Perryがミュージックビデオにカメオ出演している(Jesse McCartneyが立ち往生して、車のサンバイザーからKaty Perryの写真を取り出しズボンのポケットに入れるシーンに貴方は気付けた?)この曲で、彼は忠実にSean Garretの歌唱法を物まねしている。 95. Bruce Springsteen - Working On A Dream 最高位:95位

02/19/18: Risky Alternative's 20 Songs of the Week

・A Boogie Wit Da Hoodie - Look Back At It ・Arin Ray - Reckless ・Bad Bunny - Caro ・Billie Eilish - bury a friend ・Boogie feat. JID - Soho ・Cage The Elephant - Ready To Let Go ・DAWN - sauce ・Grace Carter - Heal Me ・Injury Reserve feat. Rico Nasty & Pro Teens - Jawbreaker ・IZ*ONE - 好きと言わせたい ・Jai Wolf feat. Mr Gabriel - Lose My Mind ・Koba LaD - FEFE ・Lauv & Troye Sivan - i'm so tired... ・Lil Skies - Name In The Sand ・Mitski - A Pearl ・Rico Nasty - Roof ・Sebastian Yatra & Reik - Un Ano ・Snakehips feat. Rivers Cuomo & KYLE - Gucci Rock N Rolla ・Wallows feat. Clairo - Are You Bored Yet? ・YBN Cordae - Locationships

The 200 Best Songs of 1990s(90位→81位)

Risky Alternativeが選ぶ1990年代のベスト・ソング200曲。90位から81位まで。 90. Notorious B.I.G. - Juicy (1994) Produced by Poke of Trackmasters & Pete Rock "Juicy"は、アメリカのヒップホップ・アーティストThe Notorious B.I.G.のデビュー・アルバム『Ready to Die』からのファーストシングル曲。全米チャート最高位27位、全英チャート最高位72位を記録した。1982年のMtumeの"Juicy Fruit"をサンプリングしており、そのコーラス部分はTotalが務めている。貧困からトップに上り詰めたという内容のラップソングとして最初のもの1曲として数えられている。現在もなお大きな影響力を持ち続けており、様々なラッパーのサンプリングネタとして使われているほか、Katy PerryやVampire Weekendなどジャンルの垣根を超えて多くのアーティストがサンプリングしている。The Notorious B.I.G.は、1997年に銃撃を受け、セカンド・アルバムのリリース前に死去している。 89. Elastica - Stutter (1993) Produced by Elastica "Stutter"は、イギリスのロックバンドElasticaのデビュー・アルバム『Elastica』からのファースト・シングル曲。全米チャート最高位67位、全英チャート最高位80位を記録した。元々1993年11月にリリースされた彼女たちのデビュー・シングルであるこの曲は1日で売り切れてしまい、翌年に再リリースされている。ElasticaはSuedeの初期メンバーであるJustine Frischmannを中心に結成された。この"Stutter"は、元ボーイフレンドであるSuedeのBrett Andersonと、当時のボーイフレンドであるBlurのDamon Albarnとの関係を歌ったものであると言われている。 88. Natalie Imbruglia - Torn (1997) Produced by Phil Thorna

【ディーヴァな土曜日】Nina Nesbitt『The Sun Will Come Up, the Seasons Will Change』アルバム解説

スコットランド出身のシンガーソングライターNina Nesbittにとって、2014年の『Peroxide』でのデビュー以降の道のりは決して平坦なものではなかった。2016年に自身のレーベルと決別した彼女は、インディペンデント・アーティストとして歩みを進めなければならなかった。George EzraやEd Sheeranのようなギターを抱えた「普通っぽい」白人青年シンガーソングライターが覇権を握るイギリスの音楽業界であるが、同様にギターを抱えてフォークポップな路線の曲を歌うような普通っぽい”女性の”シンガーソングライターであるNina Nesbittにとって、その環境はある意味で戦場である。メジャーレーベルにいた際の「ラジオで流してもらえた」という利点を認めつつも、インディー・アーティストとして活動することについて『Atwood Magazine』に彼女は次のように語っている。「もう契約がないとなると、何をすればいいのって感じだった。だからちょっと悲しくもなったけど、他のアーティストのために曲を書き始めたの。違うアーティストがいくつか使ってくれることになって、自分に自信が戻ってきたの。私はたぶん完全にクソではないんだなって気付いた」 彼女は2017年、こうした経緯でJessie WareやDon Diablo、The Shiresといったアーティストに楽曲を提供している。男性優位な音楽業界で女性プロデューサーとして活動することについて、Nina Nesbittはかつて『Billboard』に次のように語っている。「この業界にいて成長すれば、実際には男性であれ女性であれすべての人と同じ権利を自分が持っていることに気付くと思うの。正しいも間違ってるもない。自分を信じるしかない。自分のために曲を書いたりプロデュースしてる人だったら、自分のベストをわかっているでしょ。セッションに行ったらその空間で自分は重要な存在だと信じなきゃいけないの」 こうして彼女は、その類い稀なソングライティング能力で道を切り開いてきた。また他アーティストへの楽曲提供と並行して、彼女は"The Moments I'm Missing"、"Colder"といったシングルをリリースしている。その中でも本人も今作の「お気に入りの1曲」と語る&quo

THROWBACK TO 10 YEARS AGO ~あの頃のわたしに戻って vol.18

10年前のバレンタインデーのビルボードチャートを覗いてみれば、そこには今も活躍している多くのアーティストの名が連なっている。 10年前の今日のビルボード・チャートは こちら 。 17. Lil Wayne feat. Shanell AKA SNL - Prom Queen 最高位:15位 スコア:5/10 オートチューンをかけたヴォーカルで、エモ・ロックなヒップホップを披露するLil Wayneは確実に、現在のHIP-HOPシーンに大きな影響を及ぼしてきたのは間違いない。 74. Flo Rida - Right Round 最高位:1位 スコア:4/10 Dead or Aliveの"You Spin Me Round (Like A Record)"はアンセムなので、フックをサンプリングすればキャッチーになるに決まっている。Bruno Marsが参加していることを差し置いても、軽率で軽薄なポップソングだと言わざるを得ない。 94. Leona Lewis - I Will Be 最高位:66位 スコア:6/10 ディーヴァ風にカヴァーするLeona Lewisのヴォーカルは、この曲がAvril Lavigneの曲だということを忘れてしまうほどに素晴らしい。 98. Jake Owen - Don't Think I Can't Love You 最高位:57位 スコア:2/10 まぁ無理な話だろう。 100. Yung L.A. feat. Young Dro & T.I. - Ain't I 最高位:47位 スコア:8/10 タイトなトラック、強力なフック、豪華なマイクリレー。

02/12/18: Risky Alternative's 20 Songs of the Week

・Amine - BLACKJACK ・BENE - Soaked ・C. Tangana & Alizzz feat. MC Bin Laden - Pa' Llamar Tu Atencion ・Dua Lipa - Swan Song ・Eva feat. Lartiste - On Fleek ・FOALS - Exits ・Gesaffelstein & The Weeknd - Lost in the Fire ・Lil Wayne feat. XXXTentacion - Don't Cry ・Meek Mill feat. Drake - Going Bad ・Nilufer Yanya - In Your Head ・ROSALIA - DE AQUI NO SALES ・Sam Smith & Normani - Dancing With A Stranger ・SEVENTEEN - Home ・Take A Daytrip & Octavian - Stressed ・Tiffany Young - Born Again ・twenty one pilots - Chlorine ・Vampire Weekend - Harmony Hall ・WALK THE MOON - Timebomb ・Yung Pinch feat. Lil Skies - Nightmares ・5 Seconds Of Summer - Lie To Me

The 200 Best Songs of 1990s(100位→91位)

Risky Alternativeが選ぶ1990年代のベスト・ソング200曲。100位から91位まで。 100. The Smashing Pumpkins - Tonight, Tonight (1996) Produced by Flood, Alan Moulder & Billy Corgan "Tonight, Tonight"は、アメリカのオルタナティブ・バンドThe Smashing Pumpkinsの通算3作目『Mellon Collie and the Infinite Sadness』からの1曲。全米チャートで最高位36位、全英チャートで最高位7位を獲得した。ミュージックビデオはフランスのGeorges Méliès監督による1902年の映画『月世界旅行』からの影響を受けた内容となっている。この曲は現在までにPanic! at the DiscoやPassion Pitなどによってカヴァーされている。2018年にオリジナルメンバー二人を迎えて再始動し、新作を発表している。 99. Robyn - Show Me Love (1997) Produced by Denniz Pop & Max Martin "Show Me Love"はスウェーデン出身のシンガーソングライターRobynのデビュー・アルバム『Robyn Is Here』からの4曲目のシングル曲。全米チャートで最高位7位、全英チャートで最高位8位を記録した。映画『ショー・ミー・ラヴ』に使用された。Robynは2004年以降、自身のレーベルKonichiwa Recordsを設立し、アーティストとしてのイニシアチブを自分自身が取ることで活動を続けており、現在もなお高い評価を得ているアーティストの一人である。 98. Luniz feat. Michael Marshall - I Got 5 on It (1995) Produced by Tone Capone "I Got 5 on It"は、カリフォルニア出身のヒップホップ・デュオLunizのデビュー・アルバム『Operation Stackola』からのリードシングル曲で、R&BシンガーのMichael M

【ディーヴァな土曜日】Sharon Van Etten『Remind Me Tomorrow』アルバム解説

2014年リリースの『Are We There』から約5年の間、大きな注目を集めたNetflixドラマ『The OA』に役者として出演、2017年には初めての子供を授かったSharno Van Ettenはすでに新たな道を歩み始めてきた。一方で、前作を制作したときとは全くアメリカの政治・社会情勢も異なる。彼女は妊娠中に、大統領選の結果を見たときの当時の心境を『Uproxx』にこう振り返っている。「結果を見て心がズタズタになった。そしてテレビを消したの。自分をこう操らなければならなかった。『泣くのはやめよう。だってこの子がこんなバカげたことを吸収しちゃうんだから。ポジティブになって彼を安心させることが私の仕事よ』ってね」 この新作『Remind Tomorrow』は、そんな彼女自身の喜びに満ちた私生活と、混沌を極める社会状況の中で均衡を保とうとしている。「音楽的な面でいえば、私は本当に本当に良い状態にいて、そのことを曲の中で伝えたかったんだけど、このアルバムは闇の中にあってほしかったの。なぜなら幸福があっても、そこには少しの不安みたいなのがあるからね」と彼女は『DIY』に語っている。リリック面と同様にこのアルバムで彼女は音楽的にダイナミックな変化を遂げており、St. Vincentとの制作などで知られるJohn Congletonとの初めてのダッグを経て、新たな彼女の姿を見せている。彼女はその特に重要なインスピレーション源にNick CaveやSuicideを挙げている。「私のレコード・コレクションのうちのファンのほとんどが私が持っているとは思っていないであろう、このセクションにライトを当てたかったの」 そして彼女のその音楽的欲求に応えたのが、今作でスタジオを共にした俳優Michael Ceraの持っていたJupiter-4というシンセサイザーだったという。1978年から1981年の間に製造されていたローランド株式会社によるこのシンセは、かつてDavid BowieやStevie Wonder、Paul McCartneyといった錚々たるアーティストが使用してきたものである。最近ではThe Black KeysのPatrick Carneyが『ボージャック・ホースマン』のテーマソングを作る際に、このシンセサイザーを用いたことを明かしていた。「どうやってこれ

THROWBACK TO 10 YEARS AGO ~あの頃のわたしに戻って vol.17

こんな形で皆さんを驚かせてしまい、すみません。 10年前の今日のビルボード・チャートは こちら 。 37. U2 - Get On Your Boots 最高位:37位 スコア:6/10 Brian Enoによるトラックはゴージャスに歪んでいる一方で、U2らしさは影を潜めている。 67. Beyonce - At Last 最高位:67位 スコア:5/10 Etta Jamesは言うまでもなく素晴らしく勇敢で才能溢れるシンガーである。しかし、映画でEtta Jamesを演じたBeyonceは彼女なりに、上品なやり方でこの名曲を歌いこなしている。が、繰り返し聴きたいと思える出来だろうか? 91. Plain White T's - 1, 2, 3, 4 最高位:34位 スコア:2/10 百年先も愛を誓うよ、君は僕のすべてさ。嵐は2020年12月31日をもって活動を休止いたします。 93. Beyonce - Halo 最高位:5位 スコア:5/10 単調なシンセ、スカスカのスネア、これみよがしに入るピアノの旋律、Ryan Tedderによる工夫に欠けるメロディー、Beyonceの過剰なヴォーカルがすべて悪い形で融合されてしまっている。一方でBeyonceにもCeline Dionのようなつまらないポップバラードを歌いこなせるだけの歌唱力があることを証明している。 96. Mims - Move (If You 'W'anna) 最高位:61位 スコア:6/10 以後多くのヒット曲を生み出すことになるプロデューサー・デュオDa Internzによるビートは興味深い。 99. Pat Green - Let Me 最高位:81位 スコア:3/10 今日のコメントに困る枠。

02/05/18: Risky Alternative's 20 Songs of the Week

・AJ Tracey - Psych Out! ・Ariana Grande - 7 rings ・Bhad Bhabie feat. Tory Lanez - Babyface Savage ・Calvin Harris & Rag'n'Bone Man - Giant ・Chaka Khan - Hello Happiness ・Dermot Kennedy - For Island Fires and Family ・James Blake feat. Travis Scott & Metro Boomin - Mile High ・Juanes feat. Lalo Ebratt - La Plata ・Kehlani feat. Ty Dolla $ign - Nights Like This ・KEY! & Kenny Beats feat. 6LACK - Love On Ice ・The Killers - Land Of The Free ・Lil Durk - Habits ・Lost Kings & Loren Gray - Anti-Everything ・Loyle Carner, Rebel Kleff & Kiko Bun - You Don't Know ・Mabel - Don't Call Me Up ・Maren Morris - GIRL ・Sprado - Party ・Tank - Dirty ・YNW Melly feat. Kanye West - Mixed Personalities ・21 Savage feat. J. Cole - a lot

The 200 Best Songs of 1990s(120位→101位)

Risky Alternativeが選ぶ1990年代のベスト・ソング200曲。120位から101位まで。 120. Madonna - Ray of Light (1998) Produced by Madonna & Williams Orbit 119. Pulp - Common People (1995) Produced by Chris Thomas 118. Mos Def - Ms. Fat Booty (1999) Produced by Ayatollah 117. Beastie Boys - Intergalactic (1998) Produced by Mario Caldato Jr. 116. Del Amitri - Always the Last to Know (1992) Produced by Gil Norton 115. Janet Jackson feat. Q-Tip & Joni Mitchell - Got 'til It's Gone (1997) Produced by Janet Jackson & Jimmy Jam and Terry Lewis 114. Slowdive - Alison (1993) Produced by Slowdive 113. Salt-N-Pepa feat. En Vogue - Whatta Man (1993) Produced by Hurby Luv Bug 112. Soundgarden - Black Hole Sun (1994) Produced by Michael Beinhorn 111. Aaliyah - One In A Million (1996) Produced by Timbaland 110. Modest Mouse - Trailer Trash (1997) Produced by Scott Swayze, Isaac Brock & Calvin Johnson 109. LL Cool J - Mama Said Knock You Out (1991)