スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

9月, 2017の投稿を表示しています

当ブログの閲覧にあたって

【ディーヴァな土曜日】不完全さを肯定するポップスター、Ariana Grande

Ariana Grandeはニコロデオンのアイドル的存在として2013年にデビューして以降、紆余曲折ありながらも実に珍妙なキャリアを歩んできた。そんな彼女はいまや最も重要なポップスターの一人である。単純に記録だけを見ても、先日リリースされた最新作『thank u, next』からの3曲がBillboard Hot 100でTOP3を独占するというThe Beatles以来の快挙も成し遂げている。 Ariana Grandeは他のポップスター達とは一線を画す、勇敢で、奇妙で愉快な、思慮深い人間味のあるポップスターである。この5年間、彼女は私たちに様々なことを教えてくれたが、その中で最も重要なメッセージは 「時に間違いを犯しても構わない。完璧でなくて良い。でも自分に正直であれ」 ということだった。 完璧を求められる女性ポップスター 女性のポップスターとして大成するには「完璧」でなければいけない、そう私たちは思い込まされてきた。それはMadonnaやBeyonceにしても、もしくは2010年代を代表するポップスターTaylor Swiftにしてもだ。常にヒット曲を出し続け、若々しいルックスを保ち、完ぺきなパフォーマンスをし、政治的社会的思想すべてにおいて尊敬できる行いをする「フルパッケージ」な存在であることがメインストリームで活躍する女性には求められてきた。もしも彼女たちがそこから一歩でも踏み外せば、途端に批判にさらされる。私たちはそんな例をいくつも見てきた。 そうしたフルパッケージなポップスターと一線を画すアーティストとしてRihannaが思い浮かぶかもしれないが、実は彼女こそ「完璧」なアーティストである。彼女には一切隙がない。「Rihannaを批判することで、逆にその人のブランドが傷つく、もしくは思考の浅はかさが露呈される」という次元にまで自分のブランドを構築してきたアーティストがRihannaである。では本当に「完璧」でなければいけないのだろうか。インディーでは、良いアルバムさえリリースできれば、完ぺきであることは求められない。メインストリームでの地位を確立したヒップホップ・アーティストにはむしろ完ぺきさが求められていない。その隙や弱さ、時に犯した過ちが逆にアーティストの魅力ともなり得る。 Ariana Grandeが2013年に、"T

Vampire WeekendのEzra Koenig、自身が制作した『ネオ・ヨキオ』を語る

Vampire WeekendのEzra Koenigが手掛けるNetflixアニメ『ネオ・ヨキオ』が現在話題沸騰中だ。ニューヨークを奇怪にした感じの街を舞台としたこのアニメは、歴史的にも重要なアニメ作品への敬意を払っているとともに、ニューヨークで狂ったような生活を送っている若者を描いている。 Ezra Koenigは 『The FADER』 誌に対し、アニメ制作について語っている。「Jaden Smith、Desus & Mero、そしてJude Lawの声がこのニューヨークのもう一つの世界の中で一緒に存在していることは、僕にとっては本当に完全に筋の通っていることなんだ」と彼は語っている。「『ワオ!これってとってもクレイジーだね!」とはならなかった。僕は『すべてうまくいっている』って感じだった。彼らはぴったりなんだから」 Ezra Koenigは以前、『ネオ・ヨキオ』をアニメではなくカートゥーンであるとツイートした理由について、「ただ、このことをちゃんと正確に言っておきたかったんだ。ある特定のアニメ・ファンにとっては、アニメが面白い理由は完全に日本のプロダクションだからってこともわかってるしね。舞台はどこであってもいいし、キャラクターも日本人でないこともあるけど、日本語のものだからさ。日本で作られてるわけだし」と語っている。「多くのアニメファンは絶対に吹き替えのアニメを見ようとはしないよ。みんな字幕をつけてオリジナルの言語で見たいわけさ」 is neo yokio anime? I generally just call it a cartoon. obviously it’s not in Japanese (although there is a dubbed japanese version🤷🏻‍♂️) — Ezra Koenig (@arzE) 2017年9月13日 「僕達が作ったものをアニメだっていうふうに装いたくないんだ。そのことはハッキリさせておきたいよ。だって、本当に熱狂的なファンがいる世界みたいなものについて語るとき、彼らの考える定義には敬意を払う必要があるんだから。だからさ、笑えるよね。そのことについてツイートしたら、あるコメントで逆のことを言ってたんだ。『コイツはアニメが日本語のアニメーションのことを意

Zara Larsson、若者のスターとしての自覚を語る

ドイツのフランクルトにある「Gibson Club」で行われたVW Garage Sound主催のコンサートにZara Larssonが出演しており、このパフォーマンスの前に彼女は写真へのサインやミートアンドグリートなどを行っている。 Zara Larssonはアルゼンチン版 『Billboard』 誌に対し、現在の成功についてや、どのようにして謙虚でい続けられているのか、そしてラテンアメリカやアルゼンチンへの訪問について語っている。 ラテン・アメリカについて訊かれると、「知ってるわ。だから私はより一層そこにいきたいと思っているの。断言する。今年の春にはアルゼンチンを訪れるって。私は本当に楽しみにしているの。だって今までに行ったことない場所に行けるんだからね。私は今まであらゆる大陸に行ってきたのに、ラテン・アメリカだけないなんておかしいもの。だから本当にやっとその時がきたって感じ」と語っている。 また幼いファンがたくさんいることで、自身の楽曲に込められたメッセージに関して責任を感じるかどうかについて訊かれると、Zara Larssonは次のように応えている。「私は若い女性の1人であり、どんなものであれ私が歌えたいことを伝えられるようにするべきだと思っているの。私の曲の中にはちょっと性的なものもあるけど、1人の人間としての自分についての曲もある。私のInstagramやTwitterをフォローしてくれた人たちに、私は自分がいい人間であると信じているってことを見せるのが重要だと感じているの」 さらに彼女は次のように続けている。「私はパーティーに出かけることもあるけれど、人間的に成熟したことも歌う。私はみんなに他人に対して敬意を持って接してほしいの。平等は私にとって重要な問題であるし、私の全てだと思っている。だからそういった側面で、私は本当に自分自身をロールモデルだと思っているし、そういうことに関しては責任を持とうと思っているわ」 さらに自身のエゴとはどのように向き合っているのか訊かれ、彼女は次のように述べている。「言ってしまうと、私にはとてもたくさんの夢があるの。大きな大きな夢がね。私は最高の存在になりたいと願っているし、それには長い道のりがあるだろうから。ほんの少しナンバー1になった曲もあるけど。わかんないけど、アルゼンチンではまだ1位を獲ったこと

Cardi Bの全米1位がなぜ重要なのか(Pitchforkレビュー抄訳)

私は常にCardi Bに夢中だったわけではない。だけど2014年、私のインスタグラムのフィードに彼女の"A hoe never gets cold"というビデオが拡散されていた。私は冷笑した。誰だってクラブにある手荷物一時預かり場所にお金なんか払いたくないから。1年後、Cardi Bはリアリティー・ショー『Love & Hip-Hop』にキャスティングされた。創られつつあるリアリティスターだと知って彼女を好きになる必要もないが、私はテレビをつけた。ニューヨークのスラング混じりな彼女のドミニカ系アクセントは時々ちんぷんかんぷんな感じにもなりうる。だからと言って、HIP-HOPカルチャーにおける普段使いの言葉として彼女のキャッチフレーズである"washpoppin'"や"...foreva"が浸透するのを妨げる要因にはならなかった。他のキャストメンバーと同じように、彼女もスタジオで時間を過ごしたが、1つだけ他の人と違うことがあった。それは彼女の音楽が本当に良かったということだ。彼女のスキルがちゃんと評価されるのに時間はかかったが。 2枚のミックステープでは、ヒット曲というよりも彼女自身の立ち位置を探求している。そしてその後、Cardi Bが6月にリリースしたのが、メジャーレーベルからのデビューシングルとなる"Bodak Yellow"である。今日時点(現地時間9月25日)で、この曲はBillboardのHot 100チャートで、Taylor Swiftの"Look What You Made Me Do"から首位の座を奪っている。これによってCardi Bは、Lauryn Hillの1998年の"Doo Wop (That Thing)"以来、ソロとしてNo.1を獲得した女性ラッパ―となっている。 他の女性ラッパーはこれまでHot 100の頂点の座をもう少しのところで逃し、最高位2位で終わっていた。Nicki Minajの"Anaconda"、Eve( feat. Gwen Stefani)の"Let Me Blow Ya Mind、Lil Kim(と50 Cent)の"Magic Sti

Niall Horan、"One Love Manchester"出演を振り返る

Niall Horanが、6月に行われた"One Love Manchester"の慈善コンサートに参加したことについて、自分の人生においてもっとも非現実的な体験の1つとしてこれからずっと思い出すことになるだろうと語っている。 彼は、 『ShortList』 誌に対して、コンサートは「感情的にアップダウンがあるものだった」と語っている。「どこを見ても、みんな踊ったりよく笑っていた。だけど、僕が"This Town"の演奏を始めたら雰囲気が変わった。観客の中にいたある女の子の目を僕は見つめていたんだけど、彼女は泣き叫び始めたんだよ。Justin Bieberのアコースティックのセット中は、警察官が子供たちと踊っていたしね。こんなの今まで見たことなかったよ」 また、バックステージでAriana Grandeと会話をした時のことも彼は語っており、その夜のほろ苦い感情がさらに増大したという。「彼女は病院を訪れて犠牲者の家族と面会した話を僕にしてくれたんだ。彼女は明らかに、あの事件についてとても感情的になっていたよ」とNiall Horanは語っている。「僕たちのちょうど目の前で行われているこのライヴは歴史に刻まれたんだってことに気付かされたよ。僕たちの世代の『LIVE 8』ってことだね」 「テロ攻撃に、僕たちの考え方を変造させてはならない」 Niall Horanのソロデビュー・アルバム『Flicker』は10月20日にリリースされる。

Julia Michaels、「曲を書くことは私の初恋」

Julia Michaelsが現地時間9月22日から23日にかけて行われたiHeart Radio Music Festivalに出演しており、バックステージでの 『Billboard』 誌のインタヴューに応じている。 Julia Michaelsは、パフォーマーとしてステージに立ちながら曲を書く時間を見つけるのは大変であることを明らかにしている。 「曲を書くことは私の初恋なの。私はこれからもずっとソングライターよ」と彼女は語っている。「いろんなことをする時間を持つのはどんどん難しくなってきている。旅行をしたりとか、そういうこと全般がね。だけどただ、自分のために1人で曲を書く時間を持つって意味なら、私は今も曲を書いているの。それに今もみんなと繋がっている。私が何をしようとね」 さらに彼女はこのインタヴューの中で、大ヒットした"Issues"をパフォーマンスしたときの反応について、「本当に信じられないくらい。考えれば考えるほどさらに信じられない気持ちになるの」と語っている。 Julia Michaelsは他にも、前作に大きく貢献したSelena Gomezの新作のための新しい曲はもう書いていないことなども明らかにしている。

Logic "1-800-273-8255"、新しいHIP-HOPの形

Logicの"1-800-273-8255"が絶好調だ。最新の全米チャートBillboard Hot 100で、最高位となる3位を記録している。 『Billboard』 誌によると、これは59年に及ぶHot100の歴史において、電話番号がタイトルとなった曲の中で最も高いチャート順位になるという。これまでの最高位は、Tommy Tutoneの"867-5309/Jenny"で、1982年の4位だった。 発売当初からすでに何度も言われていることだが、この電話番号は「全米自殺防止ライフライン」の電話番号になっている。 『Billboard』 誌によると、今年はFutureやLil Uzi Vertといったダークで憂鬱なリリックを特徴とするアーティストが全米チャートでTOP10入りをする活躍をしてきた。特に今年を象徴する1曲であるLil Uzi Vertの"XO TOUR Llif 3"は、まさにメランコリーでセルフメディケーション的な歌詞が特徴的な曲だった。またすでに全米チャートTOP40入りしているXXXTentacionの"Jocelyn Flores"も自殺した友人に歌った曲となっている。 そんな中でバランスをとるように、カウンター的な存在となっているのがこの"1-800-273-8255"だ。 特に大きな印象を残したのが、先月末のVMAsでのパフォーマンスだろう。自殺を思いとどまったサバイバー50人がステージ上に招待され、今回の授賞式で最も印象的な瞬間を作り上げていた。「今ちょっと言いたいことがあるんだ。メインストリームのメディアが話題にしたがらないことについて取り上げるためのプラットホームを俺に与えてくれてみんな本当にありがとう」と彼はパフォーマンスの最後に語っていた。「それは、メンタルヘルス、不安、自殺、鬱、このアルバムでは語り切れないくらいの本当にたくさんのことについてね」 「全米自殺防止ライフライン」によると、実際にこのVMAsでのパフォーマンスの後、このホットラインにかかってきた電話の件数が50%上昇したことを明かしている。このことについてLogicは 『Newsweek』 誌とのインタヴューの中で次のよう語っている。「とて

Thomas Rhett、全米1位の新作について語る

Thomas Rhettの新作『Life Changes』が先日発表された全米アルバムチャートで1位を獲得している。 『Billboard』 誌によると、これは2017年において全米1位を獲得した初めてのカントリー・アルバムとなっている。その1週間前に行われたiHeartRadio主催のリリースパーティーでの 『Billboard』 誌とのインタヴューの中で、彼は新作について語っている。 「僕はただヒット曲を作ろうとしてたんだ。わかるだろ?名前を上げたかったんだ」と彼は前作について語っている。「だけど振り返ってみると、僕は全く思いもよらなかったんだ。みんなが曲の中で僕のパーソナルな経験を聴きたがっているだなんてね。一方で僕は学んできたんだ。ファンはそういう話が大好きなんだってね。正直な経験についてのさ。だから僕がこの作品でやりたかったのはそういうことなんだ」 21歳になりたくて苛立っていた18歳の時の気持ちを歌った曲から2人の子供を持つ父親になったことを歌った曲まで収録されているこの新作について、彼は様々なことを語っており、50~60曲を制作しながらもアルバムのために曲数を絞るのは本当に辛い作業であり、「17人子供がいて、5人は家族旅行に連れていけない」という感じだったと語っている。また、リードシングルである"Craving You"が初めは好きでなかったことを明かしている。 また彼は高名なシンガーソングライターである父親のRhett Atkinsとついに一緒に曲をレコーディングしたことについても語っている。「僕がラジオステーションに行くと、そこに20年以上勤めているラジオ番組の制作者がいて、いつも僕の父親について話していたんだ」と彼は明かしている。「いつもそこには僕の父親の人生があるんだ。だから僕はカントリーラジオのことを思って書いたんだ。多くの番組制作者や、父親のことを知っている多くの人にとって、とてもクールなことだろうね」 「世界の大部分は父親のことを知らないだろうけど、それでも僕にとっては30年後に振り返って『僕と父親は一緒に曲を作ったんだ』って思える素晴らしい瞬間の1つになったよ」さらに彼は次のように続けている。「もしかしたら、僕の孫にこの曲を聞かせて、『君たちの曽祖父がこのアルバムで一緒に歌っているんだ』って感

Miranda Lambert、「音楽は薬」と語る

Miranda Lambertが、昨年11月にリリースされ、批評的に絶賛された最新アルバム『The Weight of These Wings』について、これまであまり語ることのなかった楽曲の裏話を明らかにしている。 「音楽は薬。本当にね」と、彼女は現地時間9月19日にナッシュビルにある「Marathon Music Works」のステージで語っている。このステージには"Front And Center"というカントリーミュージック協会による番組の新しいエピソードの収録のために、そのアルバムに関与した14人のソングライターも参加している。 「今夜この部屋に来てくれたみなさんは私をサポートしてくれました。彼らは常にそばで守ってくれていたんです」と、Miranda Lambertは語っている。「本当に感謝しているし、恐縮してしまいます」 この中で、共作者の1人であるShane McAnallyに、"Vice"を作曲し始めたときのことについて訊ねられている。Shane McAnallyはその時のことを回想しており、彼女は「胸の内をすべてさらけ出して、並べていた」と明らかにしている。 "Vice"を書き始めたのは、Blake Shletonとの離婚のニュースが発表されたちょうどその日だったという。Miranda Lambertがリリックを書き始めたとき、Shane McAnallyは彼女のことを「じっと見つめて、『そんなこと言わなくていいんだよ』」と言ったが、彼女は「言うの」と応じたことを明らかにしている。 Miranda Lambertは、"Vice"を作曲する作業によって自身が「失恋を乗り越えるために曲を書いてそれを利用できる特権があり、その恩恵に気付く」ことができたと語っている。「その日一緒にいたShaneやJosh、そしてこの作品に参加した今夜ここにいるすべてのソングライター達がみんな完全に私の状況を受け止めてくれていたの。つまり、私がどんな場所にいても、彼らは私のそばにいてくれたってことね」 「まさにこのあるアバム全体についてなんだけど……。たくさんお酒を飲むのが始まりだった。ミッドタウンにあるバーに行ったんだけど、私は自分の車を使わなきゃいけなかった。それ

St. Vincent、新作『MASSEDUCTION』を語る

St. VincentことAnnie Clarkが 『Entertainment Weekly』 誌のインタヴューに応じており、通算5作目となる新作『MASSEDUCTION』について語っている。 新作にはLordeやTaylor Swiftを手掛けるヒットメーカーのJack Antonoffが関わっており、80年代の活気にインスパイアされた中毒的なメロディーを聞かせているという。この新作について「ソーダ缶を振って、上から開ける感じみたいだと思った」と彼女は語っている。「とても生き生きとしていて楽しい感じね。しばしば最高なことは起こるもの。突然としてね」 宗教的なイメージはこのアルバムでも支配的だという。「衣装があり、ショービズがある限り、カトリック教会は素晴らしい仕事をすると思う」と彼女は語っている。「修道女と司祭の美しさに私はとても夢中なの。間違ったこともたくさんしていているけど、衣装はちゃんとしているから」 リリック以外については、これまでのSt. Vincentのアルバムとは違う様々なサウンドを取り入れており、「全部プログラムされたビートにしたかったし、ペダルスチールギターをたくさん取り入れたかったの」と語っている。「ペダルスチールギターの音が大好きだから。失恋のサウンドね」 新作を引っさげたツアーを秋から行うSt. Vincentだが、「精神病院にいる女帝になりきる」としている。新作は「私たちの時代における躁病的な混乱について言及している」としながらも、「世界が完全に崩壊しようとしているこんな時代に、私達に残されたものは相互の関係だけ」と語っている。 『MASSEDUCTION』は10月13日にリリースされる。

Rostam、Charli XCX "Boys"のミュージックビデオ出演について語る

Rostamは 『The FADER』 誌のインタヴューの中で、Charli XCXとの関係について、また彼女との共通点について語っている。 RostamはCharli XCXの"Boys"のミュージックビデオに出演しているが、その経緯について次のように語っている。 彼女とは「2014年の始めに知り合った」と述べており、作曲するために数日間一緒に住んでいて、Miley Cyrusのコンサートを見に行ったことなどについても明かしている。2人の共作曲"Need Your Love"は、Charli XCXのアルバム『Sucker』に収録されている。 「コラボレーションした後も僕たちは親しい友達だったんだ。それで彼女がそのビデオのアイデアを僕に教えてくれた。僕は『絶対に参加するよ』って感じだった。そしたら彼女が、『他にもこのミュージックビデオに出演してほしいって思ってる人たち何人かに参加してもらうよう手伝ってくれない?』みたいなことを言ってきたんだ。僕は『もちろんそれも手伝うよ』って応えたよ」 "Boys"のミュージックビデオにはハッキリとしたコンセプトがあり、「男性の物の見方を良くする」ことだったことを明らかにしており、Charli XCXが非常に手の込んだPDF資料を送ってきたことも語っている。 「彼女は本当に時間をかけていた。彼女は4月に企画をスタートしたんだけど、長い期間撮影をしていた。僕が撮影した場所は、実はCoahella Festivalのグラウンドの上なんだよ。つまり、Coachellaの最中に撮影したんだ」 さらに彼女と一緒に作業をするのはどういう感じなのかについて訊かれ、Rostamは次のように応じている。「Charliについて多くの人が知らないことがあるんだけど、彼女の母親はウガンダ出身のインド系なんだ。だから僕は彼女に親近感を感じるんだと思うんだよね。だって彼女はアジア大陸にルーツを持っていて、それが彼女のアイデンティティの一部である。それって僕たちの共通点だからね」

Kid Ink、娘の誕生が自身の音楽に与えた影響を明かす

Kid Inkは、何年もかけて形式化され成功してきた、彼の音楽に対するアプローチを自身の娘が変えたことを明らかにしている。現在1歳の娘を持つ父親であるKid Inkは、自分のライフスタイルをすでに変えており、それが音楽に対する姿勢にも影響を及ぼしているそうだ。 Kid Inkは『XXL』誌のインタヴューに応じており、娘は音楽を聴くのが大好きなこと、そして自身の最新EP『7 Series』のうち2曲がお気に入りであることを明かしている。一方で、これらの楽曲には汚い言葉が含まれていたため、クリーン・バージョンを聴かせなければならなかったという。 「全てのことに影響を及ぼしていると思うよ。だってさ……第一に娘がいて、彼女は音楽が本当に大好きなんだ」とKid Inkは説明している。「娘は音楽を聴くのが好きで、音楽をかけるようにせがんでくるんだ。それで何曲か聴かせてる。あのEPに収録されてる俺の曲のうち2曲が娘のお気に入りなんだよね。その1曲が"Lottery"で、もう一つが"Swish"だ」 「彼女は今、この2曲をたくさん聞いていて、歌詞を繰り返したり一緒に歌ったりしているっていう段階なんだ。こんなに早いとは俺は想像してなくてね。でも彼女はそうするんだ。娘が"Swish"を聴くときはクリーン・バージョンを流さなきゃいけない。だってそうじゃないとヤバいから」 Kid Inkは現在、娘のことを念頭に置きながら音楽を制作しているという。そのため、女性やストリップ・クラブといったものについての典型的なリリックについて、彼女が汚い言葉や不適切な表現を喋ることなくリリックを覚えられるようにクリエイティヴな表現に変えようとしているのだという。 「娘が生まれてこういう状況になる以前に曲を作ってた時は、そんなこと全然考えてなかったんだ」と彼は明らかにしている。「だけど今はさ……、当然のことのように言える。俺は"bitches"を多用しないし、ストリップ・クラブについてもあまり言及しないようにするってね」

Lorde、若くして成功した10代の頃の心境を明かす

Lordeがオーストラリア版『Vogue』誌の表紙を飾っている。同誌のインタヴューにも応じており、10代を終えたことについてや、急激な成功にどう対処したのかなどについて話している。 they put me on the cover of VOGUE ✨🍌☺️☺️☺️☺️☺️🍌✨!!!!!!!!!!! — all my thanks to this brilliant team. a huge honour always. this little hambone really scrubs up huh Lordeさん(@lordemusic)がシェアした投稿 - 2017 9月 16 12:40午後 PDT 「みんなが『16歳の気分ってどう?』って訊ねてくるのが辛かったの。だって私は『わかんないよ。40歳を経験したことないし』って感じだったから。本当に困惑した」とLordeは語っている。 世間がLordeのことを「10代のものの見方をしている」と決めつけてきたことに対しては「あぁ、私は確かに子供だよね!みんなの声にはなれない、そうだよ」と感じたことを彼女は明らかにしている。 一方で、「自分が書いている曲は、かなり具体的でパーソナルなもの」であるにも関わらず、「本当にかなりの拡大解釈をされている」ことを「興味深い」とし、「とても嬉しい」とも述べている。 また20歳になり人生の新しいチャプターに突入したことが反映されている新作『Melodrama』についてLordeは次のように述べている。「一般的に言う19歳になったら、世界がこう言ってるみたいだった。『じゃあ、全部を空中に放り投げるよ。そしたら本当にクレイジーな感じに全部落ちてくるからね』って」 「唐突に、実家を出ることになって、破局も経験した。毎日毎晩、ありとあらゆる新しい出来事に私は完全に圧倒されていたの。初めてヤングアダルトなんだって実感した。なんというか社会的にね。あの期間にとても創造力を養われた。ただただ『オー・マイ・ゴッド』っ思いながらね」 「すべての曲が本当に早く書けたってわけじゃない。だってそういう本当にたくさんの出来事がこの作品の中心にあるんだから」 最後にLordeは自身のソングライティングのプロセスについて語っている。「あることに気付いた

Demi Lovato、セクシャリティを明かさない理由を語る

Demi Lovatoが 「Pride Source」 のインタヴューに応じており、LGBTコミュニティーへの貢献が認められ、「GLAAD Vaguard Award」をNick Jonasから受け取った際に「私のペニスは彼のものより大きい」とジョークを言ったことについてや、ゲイアイコンになりたいと思うかについて語っている。 Demi Lovatoは先日、彼女の女友達で、ロサンゼルスを拠点に活動するDJのLauren Abediniとディズニーランドで手をつないでいるところが目撃されており、交際が噂されているが、自分自身のセクシャリティに関してレッテルを貼られることには異議を唱えている。 「愛した人を愛しているの」と彼女は述べている。自身のセクシャリティについて直接言及するつもりがあるか訊かれると、「機会を与えてくれてありがとう。でもパスしようと思うわ」と応じている。 さらにDemi Lovatoはヒット曲"Cool for the Summer"について、バイセクシャルへの興味を歌っていると述べている。「私たちが今生きている世界ってこういう感じだと思うの。つまりどんなことをしようと、間違ったことをしてることになるってね。ある特定のグループの人たちにとって文化の盗用とも無神経とも思われてしまうの」 一方で、自分のセクシャリティについてオープンに話さない具体的な理由があるのか訊かれると彼女は「みんな常にニュースの見出し記事を求めていて、誰かがセクシャリティについて明かしている雑誌やTV番組とかそういったものを欲しているように感じるから」だと応えている。 「私の音楽そのものとは関係がいないって思うしね。私は自分の信じているもののため、そして情熱を注いでいるもののために立ち上がっている。だけど私は、誰かとデートしていることとかセクシャリティとかそういったことに関する自分の私生活についてはなるべくプライベートなものにしておきたいの。それは私の音楽とは関係のないものだから」とDemi Lovatoはさらに続けている。 Demi Lovatoは通算6作目となる新作『Tell Me You Love Me』を9月29日にリリースする予定となっている。また10月12日にはYou Tube上で「Demi Lovato: Simply C

祝!『マスター・オブ・ゼロ』のLena Waithe、エミー賞受賞

Lena Waitheが、Aziz Ansari主演のNetflixドラマ『マスター・オブ・ゼロ』の「サンクスギビング」エピソードで、Aziz Ansariとともに脚本賞を受賞している。 Lena Waitheはコメディー部門の脚本賞を受賞した初めての黒人女性となっている。彼女はMaxine Watersから賞を受け取り、キャスト、家族、ガールフレンドなどのサポートに感謝を示しており、自身の「LGBTQIAファミリー」への情熱的で力強いメッセージを送りながら、スピーチを行っている。 「私はあなたたち一人一人のことを見ています。私たちが異なる存在であるということ。それこそが、私たちの強大なパワーとなるのです。毎日、扉を開けて歩き始める時、誰もが空想のケープを身に着けています。そして外に出て、世界を支配しているのです。なぜなら私たちがそこにいなければ、世界はこれほど美しいものにはならないからです」 「そして、ほんとうにたくさんの愛をくれたそこにいる皆さんへ。南カリフォルニア出身の小柄なインド系青年とシカゴの南の町に住む黒人女性である、私たちを受け入れてくれてありがとう。これ以上ないくらいに私たちは感謝しています」 以前、このエピソードを制作するきっかけについて彼女は 『The Hollywood Reporter』 誌に語っており、自身のカミングアウトの体験についてAziz Ansariから尋ねられたことが始まりだったと明かしている。「あのエピソードには私のことがたくさん詰まっている」と彼女は想いを語っている。 「これは、私の家族、すべての黒人女性、黒人の女性リーダー達に向けた美しいトリビュートなんだ。私の子供時代、私の成長、そして女性としての進化、そして自分自身を受け入れられるようになったことについての本当に素晴らしい叙情詩みたいなものだね。ニューヨークに行って、みんなと一緒に座ったところから始まったんだ。たくさんのことを話していく内に、着地したものだった」 さらにそのカミングアウトの体験については先日、 「Variety」 に対して「伝えたいことは、カミングアウトは一度きりのことじゃないってこと。プロセスのことなんだよ」と語っている。 さらに彼女はこの体験をテレビに持ち込むことができるとは思ってもいなかったと明らかにしている。「Azi

Cardi B、デビュー・アルバムのリリースを延期か

Cardi Bは以前、デビュー・アルバムを10月にリリースすると発表していたが、来月にはリリースされないかもしれないことを仄めかしている。 Cardi Bはラジオ局「Power 105」の番組「The Breakfast Club」にゲスト出演しており、アルバム制作が終わらないかもしれないことを明らかにしている。 彼女は新作のリリース日について聞かれて、「来月にはリリースしたかったんだけどね」と説明している。彼女は"Bodak Yellow"の大ヒットに伴いベストを尽くしているそうだが、それは大変な作業でもあるという。「私には満点の曲が揃ってるって思ってもいつも、なんだか不安になるの。これじゃないって。もう!自分自身に立ち向かわなきゃって感じなの。あの忌々しいNo.2ソングとかいうものに立ち向かっているの」 以前彼女は、「Associated Press」のインタヴューの中で、「少し緊張はしている」が「かなり良いものになっていると思う」と自信を持ってデビュー・アルバムについて語っていた。一方で、Cardi Bは来月中に何かを公開するかもしれないとも明かしている。 さらにNicki Minajとビーフはないのか訊ねられているが、Cardi Bはすべて問題ないと明らかにしている。「私たちは会話をしただけ。それだけなの」

Miley Cyrus、自身の音楽に対する姿勢を語る

Miley Cyrusが「BBC Radio 1 Live Lounge」のホストであるClara Amfoとのインタヴューに応じており、9月29日にリリースされる新作『Younger Now』について語っている。また新作は発売前にもかかわらず、すでに次を見据えているという。 Miley Cyrusは自身の音楽について語っている。「"Malibu"は去年の6月に書いたもので、今年の4月から5月に世に出したの。時期が来たってこと。ずっと大事にしていたの。長すぎるくらいにね!」 「すでに次の作品に取り組んでいるの。次のアルバムに没頭していて、すでに2曲ある」と彼女は続けている。「この作品(『Younger Now』)はもう終わったことだから。次にやりたいことを私は考えたいの。できればちょっと時間が欲しいけど。もうちょっと犬と戯れたり、豚と一緒にいたいから、少し休みたい。だけど、今は曲を書き続けてる」 また一方で、今日のポップ・ミュージックの傾向とは異なる新作がメインストリームで成功しない可能性も認めている。 「今のところ思っているのは、ラジオを聴いていると私の作品みたいな曲は一切流れないってことなんだけど」と彼女は前置きした上で、「ラジオが私の曲をプレイしてくれるのを望んでいる。だけどこうとも言える。みんなが苦しんでいることとは違うってね。みんなにとっての成功もまた、私にとっては違うものだと思うの。みんなが自分にとっての成功だと思っていることが、私にとっての成功ではないのかもって思うから」 「みんなに私の音楽を大好きになってもらいたいだけ。だってまず、私がこの音楽を愛しているんだからね」と彼女は続けている。「そのことを本当に誇りに思いたいし、ファンが本当に好きになってくれることを願っているの。それから新しいファンベースが本当に愛してくれればね。つまり、私はみんながこの作品に満足してほしいだけなの。そうすれば本当に嬉しい。ワクワクしてる」 また成長こそ、彼女が求めているものだという。「自然と、人は成長していくもの。だけど私にとって、音楽は全く別の理由で毎年必要になるの」と彼女は語っている。 「毎年、私たちは何か新しいことを経験している。そして今の情勢は私たちの助けを必要としているの。だから私にとって、ファンに義務

WALK THE MOON、新作について語る

大ヒットシングル曲"Shut Up And Dance"でポップ・ミュージック界に旋風を巻き起こした、オハイオ州シンシナティ出身のオルタナティヴ・ロック・バンドWALK THE MOONが新作を携えて帰ってくる。 彼らはカムバックにあたって、 『Entertainment Weekly』 誌のインタヴューに応じている。 2014年リリースのシングル"Shut Up And Dance"の大規模なヒットについて、フロントマンのNicholas Petriccaは「自分たち自身を再び肯定することができ、みんなに僕たちがロックンロールバンドであることを知らしめる素晴らしい経験になった」と明かしている。 "Shut Up And Dance"の大ヒット後、バンドメンバーには様々な私的な出来事が起こっており、ベーシストのKevin Rayは結婚を果たしている。一方でNicholas Petriccaは父親を亡くしたことによる葛藤、そして自身のセクシュアリティーについて再び考えすことになったことなどを明かしている。 そしてこのような経験が新作にも大きな影響を与えているようだ。Nicolas Petriccaは次のように語っている。「このアルバムは、知らなかったことを探求することや、そのことが人生において本当に最悪なことにも、最高なことにもなり得るということに気付いたりすることとかがベースになっている。前作よりもリリックの内容は本当にさらけ出したものになっているよ。サウンドはさらにすごいことになっているしね」

Kelly Clarkson、Dr. Lukeとの共作者になることを拒否していた

Kelly Clarrksonがラジオ局「Z100」のインタヴューに応じており、2009年の楽曲"My Life Would Suck Without You"のヒットによって発生した110万ドルにも及ぶ印税の受取りを断ったことを明らかにしている。 彼女はインタヴューの中でDr. Lukeについて言及している。Dr. Lukeは現在Keshaに対する性的暴行の疑いが持たれているが、Kelly Clarksonの"Since U Been Gone"を手掛けたことがきっかけで、ヒットメーカーとしての地位を高めたことで知られている。 Kelly ClarksonはDr. Lukeがソングライティングを手掛けた"My Life Would Suck Without You"の歌詞を一部変更したため実際、ソングライティングのクレジットを受ける権利があったようだ。 「最終的に(ソング)ライティングのクレジットを入れてくれそうになったの。だって、『ほら、君は楽曲に変更を加えたし』って感じでね」と彼女は語っている。「それで私は、『彼のそばに自分の名前を残したくない。こんなこと起こらなかったんだってことにしておきたいし、私は忘れてしまいたいの』って感じのことを答えたの」 これまでも彼女は自身がクレジットされていない楽曲にも変更を加えてきたことを明らかにしているが、「お金のため」ではなく、「もっと自分らしい曲にするため」であったため、「クレジットは要求しなかった」とも語っている。 「私と一緒に働く人には言いたいことを言ってきた。例えば、『こんなことしたくないってどんなに思っているかわかるでしょ』ってね。お金なんてわたしにはどうでもいいの」さらに次のようにも述べている。「『あぁ、君がこうすれば、最も有名な人になれるよ』とかいうのも興味ないの。私の人生において重要なことじゃないから」 かつてヒットメーカーとして名を馳せたDr. Lukeだが、Keshaからの性的暴行の告発を受けて以降、プロデュース曲は減ってきており、ここ2年くらい大きなヒット曲も出ていない。実際Kelly Clarksonはその後、2012年にリリースした"Stronger (What Doesn't Kill Yo