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2月, 2018の投稿を表示しています

当ブログの閲覧にあたって

【ディーヴァな土曜日】不完全さを肯定するポップスター、Ariana Grande

Ariana Grandeはニコロデオンのアイドル的存在として2013年にデビューして以降、紆余曲折ありながらも実に珍妙なキャリアを歩んできた。そんな彼女はいまや最も重要なポップスターの一人である。単純に記録だけを見ても、先日リリースされた最新作『thank u, next』からの3曲がBillboard Hot 100でTOP3を独占するというThe Beatles以来の快挙も成し遂げている。 Ariana Grandeは他のポップスター達とは一線を画す、勇敢で、奇妙で愉快な、思慮深い人間味のあるポップスターである。この5年間、彼女は私たちに様々なことを教えてくれたが、その中で最も重要なメッセージは 「時に間違いを犯しても構わない。完璧でなくて良い。でも自分に正直であれ」 ということだった。 完璧を求められる女性ポップスター 女性のポップスターとして大成するには「完璧」でなければいけない、そう私たちは思い込まされてきた。それはMadonnaやBeyonceにしても、もしくは2010年代を代表するポップスターTaylor Swiftにしてもだ。常にヒット曲を出し続け、若々しいルックスを保ち、完ぺきなパフォーマンスをし、政治的社会的思想すべてにおいて尊敬できる行いをする「フルパッケージ」な存在であることがメインストリームで活躍する女性には求められてきた。もしも彼女たちがそこから一歩でも踏み外せば、途端に批判にさらされる。私たちはそんな例をいくつも見てきた。 そうしたフルパッケージなポップスターと一線を画すアーティストとしてRihannaが思い浮かぶかもしれないが、実は彼女こそ「完璧」なアーティストである。彼女には一切隙がない。「Rihannaを批判することで、逆にその人のブランドが傷つく、もしくは思考の浅はかさが露呈される」という次元にまで自分のブランドを構築してきたアーティストがRihannaである。では本当に「完璧」でなければいけないのだろうか。インディーでは、良いアルバムさえリリースできれば、完ぺきであることは求められない。メインストリームでの地位を確立したヒップホップ・アーティストにはむしろ完ぺきさが求められていない。その隙や弱さ、時に犯した過ちが逆にアーティストの魅力ともなり得る。 Ariana Grandeが2013年に、"T

Imagine Dragons、モルモン教徒のLGBTの若者が抱える問題を語る

Imagine Dragonsが『The Independent』のインタヴューに応じており、メンタルヘルスやモルモン教におけるLGBTの若者について語っている。 ボーカルのDan Reynoldsは、長年「本当にヘビーなレベルの」鬱と向き合っていることを公言している。ベーシストのBen McKeeはティーンエイジャーの時には『罰として』セラピーに行かされたこともあったと述べており、セラピーに行くことは恥ずべきことだという考え方が根付いていたことを明らかにしている。「今に至るまで、このことを乗り越えようと頑張り続けているんだ」 Dan ReynoldsとギタリストのWayne Sermonは、モルモン教会とともに育ってきたことが知られているが、彼らはこうした宗教に関わっているLGBT+の若者が抱える問題への関心を高めようと活動を続けている。 「僕はガールフレンドとセックスして、ブリガムヤング大学っていうモルモン教の大学を追い出されたんだ」とDan Reynoldsは語っている。「それは本当に変な感じだったよ。だってこれまでの僕の人生においても美しいことだったのに、それについて悪いことだと感じなきゃいけなかったんだからね。この時に本当に初めて、鬱と向き合うことになったんだ。友人たちが大学に出かける中、僕は家にずっといて親と暮らさなければいけなかった。僕にとっては本当に恥ずかしい経験だったし、祝福されるはずだったことを悪いことだと感じるように仕向けられたんだ」 「僕には大きなダメージだったよ。今でも、今日に至ってもね。だけどモルモン教徒のLGBT+の若者が抱える問題に比べれば、それも全然取るに足りないことなんだ。彼らは生まれながらの感性やセクシャリティーには欠陥があって、恥じるべきだと言われているわけだからね。ユタ州では、ティーンエイジャーの死因の1番の理由が自殺で、それは恐らく恥じなければいけないことがたくさんあるからなんだ。ユタ州は基本的にみんなモルモン教だからね」 Dan Reynoldsはモルモン教徒として育てられたために、LGBT+コミュニティを支持していないとファンに思われていたことから、ミュージカルドラマ『Glee』で"It's Time"が使用された際に、ファンからたくさんのメッセージが寄せられたことについ

02/27/18: Risky Alternative's Playlist

・C. Tangana feat. A.CHAL - No Te Pegas "No Te Pegas"は、スペイン出身のラッパーC. Tanganaとイラン出身のシンガーA.CHALのコラボ曲。Travis Scottの"Goosebumps"をサンプリングしている。この曲は昨年10月にリリースされたC. Tanganaの新作からの1曲となっている。LivinlargeinvenusとAlizzzのプロデュース曲。 ・Drake - God's Plan "God's Plan"は、『Scary Hours』というプロジェクトから公開されたシングル2曲のうちの1曲で、全米チャートではすでに1位を記録している。これはDrakeにとって4曲目の全米1位となっており、自身がリード・アーティストとしては"One Dance"以来2曲目の全米1位となっている。Cardo、Yung Exclusive、Boi-1da、Noah "40" Shebibのプロデュース曲。先日公開されたミュージックビデオでは、Drakeが約100万ドルを慈善や寄付に使っていることが話題となっている。 ・En Vogue - Rocket "Rocket"は、En Vogueの通算7作目となる来る新作『Electric Cafe』からのファーストシングル曲。Ne-Yoが作曲を手掛けており、Curtis Wilsonがプロデュースを手掛けている。 ・Fischerspooner - TopBrazil "TopBrazil"は、Fischerspoonerが先日リリースした新作『SIR』からの4曲目のシングル曲。元R.E.M.のMichael Stipeのプロデュース曲。 ・George Ezra - Paradise "Paradise"は、George Ezraの来る新作『Staying at Tamara's』からのセカンドシングル曲。バックボーカルにはFlorrieが参加している。Cam Blackwoodのプロデュース曲。George Ezraは 『DIY』 に対し

Tom Grennan、Alex Turnerとトイレで会ったエピソードを語る

現在注目されている新人ソロ・アーティストのTom Grennanが、Arctic Monkeysのフロントマンと対面を果たした体験について語っている。 「Radio X」 でのインタヴューの中で、彼はトイレの中で気まずい対面を果たしたことについて語っている。「僕はオランダにいて、フェスティバルに出演していたんだ」とTom Grennanは語っている。「そして僕らの衣裳部屋はThe Last Shadow Puppetsの隣だったんだ。Alex Turnerは僕のヒーローだから、僕はワオって思ったよ。彼がやってきたときは、まるでElvis Presleyのように見えたね!」 Tom Grennanはさらに次のように続けている。「そしてトイレに行っておしっこをしていたら、誰かがやってきて僕の隣でおしっこをしているんだ。それがAlex Turnerなんだよ?だから僕は何か話さなきゃ、怖がってちゃいけないって思ったよ。しかもクールでいなきゃってもなってさ」 「こうして彼はおしっこをしていて、僕もおしっこをしているわけだよ。僕が彼を見ると、彼も僕を見てくる。彼は軽く会釈をしてきたんだけど、僕に言えたことといったら、『僕は大ファンなんですよ、あなたの』でさ。ブーン!ズボンを上げて、逃げたよ。ただ立ち去ったんだ。僕は歩きながらこう思った。意気消沈しながら、Alex Turnerとのことを全部不意にしちゃったなってね」 彼はさらに次のように続けている。「あの後は、本当に泣いたよ。Alex Turnerはきっと僕のことを弱気な奴だと思っただろうね」

The 200 Best Songs of 2000s(200位→181位)

Risky Alternativeが選ぶ2000年代のベスト・ソング200曲。200位から181位まで。 200. Goldfrapp - A&E (2008) Produced by Alison Goldfrapp, Will Gregory & Flood 199. Paris Hilton - Stars Are Blind (2006) Produced by Fernando Garibay & Sheppard Solomon 198. Nelly - Country Grammar (Hot S**t) (2000) Produced by Jason Epperson 197. Leona Lewis - Bleeding Love (2007) Produced by Ryan Tedder 196. Peter Bjorn and John feat. Victoria Bergsman - Young Folks (2006) Produced by Peter Bjorn and John 195. Maxwell - Pretty Wings (2009) Produced by Maxwell, Hod David & Marcus Hill 194. Avril Lavigne - Complicated (2002) Produced by The Matrix 193. Scissor Sisters - Take Your Mama (2004) Produced by Scissor Sisters 192. James Blunt - You're Beautiful (2005) Produced by Tom Rothrock 191. The Killers - When You Were Young (2006) Produced by Flood, Alan Moulder & The Killers 190. Mystikal - Shake Ya Ass (2000) Produced by The Neptunes 189.

Janelle Monáe、新作を語る。「私を支配することもコントロールすることもできない」

Janelle Monaeが、4月にリリース予定の新作『Dirty Computer』のリリースに先駆けて素晴らしい2曲の新曲を発表している。そんな彼女が、 『The Guardian』 とのインタヴューに応じている。彼女が新曲について公に語るのはこのインタヴューが初めてとなっている。 前作『Electric Lady』から5年ぶりの新作になることについて、「そんなに経つかしら?」とJanelle Monaeは述べている。「わかんない。私は未来に生きているからね!だけどこのアルバムを作る必要があったってことはずっとわかってたの。(デビュー・アルバムの)『ArchAndroid』を作る前からすでにこのタイトルは考えてたものだから」 Janelle Monaeは先週、『Dirty Computer』のティーザー映像を公開している。この映像は映画『ブラックパンサー』の上映前にトレイラーとして流されたことも話題となっている。この映像には俳優のTessa Thompsonも出演している。 『Dirty Computer』から先行公開された新曲2曲のうち、"Django Jane"について彼女は次のように語っている。「私の権利を脅かそうとするトゲを感じている私自身に応えているの。女性として、黒人女性として、性的に解放された女性として、そして何十年と抑圧されてきた両親を持つ娘としてのね。黒人女性であったり、他とは『違う』存在であり続けた人々、そして社会的に無視されてきた人々、そういった人達をサポートしたかったの。それって声を上げることへの自分が感じる不安よりももっと重要なことだから」 また、Janelle Monaeは自身のセクシャリティーについて「性的に解放された」ものだと語っており、もう一つの新曲"Make Me Feel"では枠に閉じ込めることを否定しているという。「祝いの歌なの。みんなに伝わればいいなって思う。人々がもっと自由を感じること。それはどこで暮らしている人であれね。祝福されていると感じること。だって私は女性のエンパワメントを支持している。私は主体性を支持している。自分の人生や身体をコントロールしてほしいって思っている。こういうことについて語るのってパーソナルな体験だった。つまり私を支配することもコン

Remy Ma、女性ラッパーは団結すべきと語る

Remy Maが女性ラッパーはお互いに団結するべきだと述べている。 Remy Maが先週の土曜日、ビバリーヒルズにあるホテル「The Four Seasons」で行われた女性をエンパワメントする朝食会のホストを務めたことが、 『Variety』 によって報じられている。 Remy Maは昨年、敵対関係にあるNicki Minajに対して痛烈なディス曲"SHether"をリリースしたことが記憶に新しいが、現在彼女は女性ラッパーは全員で団結し、女性がもっと参画しやすい音楽業界を作るべきだと語っている。 「変化の時は近づいています。これまでも才能ある女性ラッパーがたくさんいました。彼女はただプロモーションをしてもらえなかったり、真面目に受け取ってもらえなかったり、機会を与えられてこなかったのです。とても長い間、同じことが何度も何度も繰り返されてきました」とRemy Maは述べている。 「数は力になります。だからこれから私が良いことをして、ここにいる女性のみなさんが良いことをするようになれば、人々がもっと真剣に考えてくれるようになるでしょう。私たちみんなで違うものを出し合うのです。そうすればすぐに、人々は気付くでしょう。お互いに争うのをやめましょう。一緒に協力しましょう。お互いを高めあっていきましょう。そうすれば私たちはもっと成長していくことでしょう」

Troye Sivan、「オープンに誠実に、そしてゲイとして生きることにはパワーがある」

Troye Sivanは今年、新曲"My My My!"をリリースしており、この曲はミュージックビデオ含めてすでに今年のベストとして各方面で絶賛されている。 そんな彼が 『The Guardian』 のインタヴューに応じており、その新曲"My My My!"について語っている。「僕はあの曲をプロダクションにいたるまでゲイっぽいサウンドにしたかったんだ。かつてのMadonnaの曲にある一種のクラップサウンドへオマージュを捧げることでね」 「それに、このビデオにはシャツレスの男性が出演しているけど、お互いに触りあうことはしていないんだ。『このビデオがゲイっぽくなることで、僕の気分が悪くなる』みたいな感じにはしたくなかったからね」と彼はミュージックビデオについて語っている。「だけど同時に、ものすごおおおくゲイな内容だけどね」 また、出演者の中にはポルノスターであり、モデルのBrody Blomqvistが出演していることについて、キャスティングにはTroye Sivan自身が関わったのか訊ねられると、次のように彼は応じている。「関わったよ。だけど言い訳になるけど、彼はすごくいいなぁって思っただけなんだよ...。見た目が」 「僕はちゃんと探索したかったんだ。自信とアティチュードをね」とTroye Sivanは"My My My!"について語っている。「友人たちと出かければ、そのコミュニティーにいるって感覚になる。そこでは大変な時期を乗り越えてきたであろう人々がみんな集まって、行きたい場所に向かって進んだり、なりたい自分になるのを楽しんでいるからね。つまりそういう感情なんだ。実際のセクシャリティーってものを超えてそういうことを探求したかったんだ」 さらに彼は次のように語っている。「僕はゲイであることに気付く前からずっと、シンガーになりたいって思っていた。だから自分のセクシャリティーのせいでその道筋を変えたくなかった。僕はただ他のポップスターみんながやっていることをやっているだけだよ。ラブソングを書いて、ラブソングを歌って、ミュージックビデオの中に思いを寄せる相手を登場させてね。オープンに誠実に生きること、そしてゲイとして生きることにはパワーがあると思うんだ」 Troye Sivanは、メジ

Kendrick Lamar、Missy Elliottのミュージックビデオへの愛を語る

Kendrick Lamarが 『Billboard』 との最新インタヴューの中で、学生の時にMTVを見ていたことや、Missy ElliottやBusta Rhymesのビデオへの愛を語っている。 「高校時代のことだけど、俺たちはよくMissy Elliottのビデオを見ていた。Busta Rhymesのビデオもね。2人は常に大きなインスピレーション源だったよ」とKendrick Lamarは語っている。 「だからそういうレベルのビジュアルを量産できるできるようになるまで、俺たちは『みんなでこういうのをやろう』って言い合ってたんだ。そしてこの瞬間を待ち続けていたわけだよ」 実際に最新シングル"All the Stars"や"King's Dead"、そして"HUMBLE."や"LOYALTY."といったKendrick Lamarの近年のミュージックビデオの監督を務めるDave MeyersはMissy Elliottの"Get Ur Freak On"や"Gossip Folks"といった有名なビデオを手掛けてきた人物であり、彼はDave Meyersに称賛の言葉も述べている。 Kendrick Lamarはさらに次のように述べている。「だって、一人の生徒として俺たちにやってみたいって思わせるようなものだったと思うんだ。それに楽曲だけじゃなくて視覚的にもすべてのインパクトやアイデアを詰め込もうとしている人のことは常に高く評価しているよ」

02/20/18: Risky Alternative's Playlist

・Allie X feat. VÉRITÉ - Casanova "Casanova"は、Allie Xが昨年リリースした通算2作目となるスタジオ・アルバム『COLLXTION II』からのシングルカットで、VERITEを迎えたリミックスバージョンとなっている。Mike WiseとJordan Palmerのプロデュース。 ・BLAKE - Such & Such "Such & Such"は、テキサス州サンアントニオ出身のラッパーBLAKEの新曲でNasa Beatsのプロデュース曲。 ・Famous Dex feat. A$AP Rocky - Pick It Up "Pick It Up"は、Famous Dexが3月にリリース予定のデビュー作『Dex Meet Dexter』からのシングル曲で、A$AP Rockyが参加している。FKi 1stとSosa 808のプロデュース曲。Famous Dexは 『Complex』 に対し、この曲について次のように語っている。「"Pick It Up"は、俺にとってこれまでとかなり違うものだ。特にA$APをこの曲に迎えることができたことで、本当に大きな存在になった。ちょっと違うんだよ。俺はやり切ったし、時間をかけた。俺はどちらかと言えばフリースタイルのラッパーだし、ニューウェーブってタイプだ。俺はJay-ZやNasのようなライターではない。だから俺はそこに立って自分のやり方でやるんだ。エネルギーを開放してね」 一方で、彼は初めはこの曲を気に入らなかったとも語っている。「(マネージャーである)ZekeやWayneはみんなに言うかも。俺がこの曲を欲していなかったことを。彼らは俺を説得し続けてた。俺は『好きじゃない』って感じだったけどね。その曲をレコーディングしたけど、ただのひどい曲に聞こえたんだ。俺は『この曲は好きじゃない。いらない』って言ってね。そしたら、彼らはまた流しにきた。そこには誰が参加してたと思う?A$AP Rockyだぜ。俺はマジで発狂したよ。マジかよ!ってね。10倍良く聞こえた。それがすべてだ。本当に最高の感じだったし、本当に最高の曲だよ」 ・J. Balvin, Jeon &a

Troye SivanやTove Loなど手掛けるAlex Hope、音楽業界における女性プロデューサーの存在についての見解を語る

Tove LoやTroye Sivanなどの楽曲のプロデュースを手掛けるオーストラリア出身24歳のプロデューサーAlex Hopeが、 『The FADER』 のインタヴューに応じている。 「今の時代の女性プロデューサーであることについて話すのは嬉しいことよ。もっと若かった頃、自分の選択したキャリアをなんとか正当化するために、他の女性プロデューサーを知れる記事やそういった類のものを必死に探していたから」とAlex Hopeは語っている。 「この業界では男性だったら、ただプロデューサーと呼ばれるのに、女性だと『フィーメル・プロデューサー』と呼ばれるって事実がすべてを物語っている」とAlex Hopeは音楽業界における女性ミュージシャンの現状について語っている。 「たくさんの若い女性アーティストたちと一緒にやってきたけど、みんな女性と製作できることにすごく興奮していたし、私自身も違うエネルギーがあるように感じれるの。私の方がもっと彼女たちとつながることができるから、彼女たちはより安心して自分をさらけ出すのね」 Alex Hopeは一方で、最近取り組んでいるプロジェクトについても明らかにしている。「Troye Sivanのこれから出る新作のために曲を作っているし、他にも私たちは映画『Love, Simon』のために"Strawberries & Cigaretts"って曲をJack Antonoffと一緒に作ったの」とした上で、Mikky EkkoやTove Stryke、Tove Lo、Cold War Kidsとの製作についても仄めかしている。「色々と幅広く、たくさん異なるプロジェクトに取り組もうと思っていて、一つのレベルや特定のジャンルには留まりたくないの」 また、Max MartinやJack Antonoffなどといったプロデューサーと製作するなど「たくさんの機会」を与えられていることは「ある意味、甘くて苦い」感覚であるともAlex Hopeは述べている。「あるアーティストとスタジオにいたら、こう言われるの。『わぁ、女性のプロデューサーと作業するのって初めてのことなの』とか『全員女子のセッションをするなんて初めてのこと』とかね。素晴らしいことだけど、ちょっと悲しいわ。そのアーティストが4作

『ブラックパンサー』手掛けるプロデューサーLudwig Göransson、Childish Gambino『Awaken, My Love!』の製作を語る

2010年以降、Childish Gambinoの作品に関わり続けているプロデューサーLudwig Goranssonが、 『The FADER』 のインタヴューに応じており、グラミー賞にもノミネートされた2016年のアルバム『Awaken My Love!』について語っている。彼は、3月に日本公開される映画『ブラックパンサー』のスコアの作曲を手掛けている。 Ludwig Goranssonは初めに、Childish GambinoことDonald Gloverと一緒に曲を製作することについて語っている。「僕らが初めて会ったとき、僕はただ自分のためにプロデュースをしたり作曲をしているっていう段階だった。コラボレーションすることはとても楽しかったよ。一人で作曲をしたり映画のスコアを手掛けていた頃は、とても孤独だった。僕はただ一人でスタジオに座っていたりしたしね。アーティストと一緒にいるっていうのは、友人とハングアウトしている感覚なんだ。お互いにアイデアを出し合ったりして、影響を及ぼし合うんだ」 『Awaken My Love!』が、Childish Gambinoのこれまでの作品に較べて、まったく音楽性が異なることについて触れられると、Ludwig Goranssonは次のように応じている。「飛躍はしている。だけど僕らのライヴに行ったことはあるかな。僕らはいつも大規模なライブ・バンドを率いている。だからこういうのは、僕らのライヴでやってきたサウンドだと思っているんだ。大きなストリング・セクションとかがあるようなパフォーマンスをやってきたし、様々なミュージシャンと一緒にたくさんやってきた。僕らの初めの2枚のアルバムはスタジオでもっとプロデュースされた感じのものだったけどね」 さらに彼は次のように述べている。「実験から始まったんだ。スタジオに僕らのバンドをみんな集めて、いろんなサウンドのアイデアを試してみたりジャムをしたりしたんだ。スタジオで15曲くらい作って、その大半はちゃんと世に出てるものだよ」 一方で彼は、Pファンク自体には元々あまり馴染みがなかったとも明かしている。「メタリカとかギターのインスト音楽をたくさん聴いて育ってきたんだ。だから僕はギター・プレイヤーとしてスタートしたんだけどね。Joe Satrianiが僕の最大のインスピレーションだね

Jhene Aiko、母親としての体験とBig Seanとの関係を語る

Jhene AikoがBBC Radio 1Xtraの「Breakfast Show With Dotty」に出演し、母であることについてや、Big Seanとの関係などについて語っている。 Jhene AikoはBig Seanとの出会いから順番に語っており、2013年の"Beware"や"I'm Gonna Be"でのコラボレーションで友情が育まれていったと語っている。彼女は当時ボーイフレンドがいたにも関わらず、Big Seanと初めて非公式のデートをした時のこと振り返っている。2人はタイミングが悪く当時はカップルではなかったという。 「彼が私のことをデートに誘いたがったの。私にはボーイフレンドがいた。今もただの友達として関係は続いているけどね」とJhene Aikoは語っている。「それまでゲームのコートサイドにいたことが私にはなかったんだけど、彼はクールだった。それでボーイフレンドに言ったの。『私はこのゲームに参加するつもりよ』ってね」 Jhene Aikoはさらに、ヴィーガン・カフェで働き、音楽をキャリアの選択にしようとしながら、母親業をこなしていた当時のことについて語っている。「神の祝福だったの。娘は本当に『オーケー、何かを絶対にやり切ってみせなきゃ』って感じに、私に意欲と目的を与えてくれたの」と、Jhene Aikoは9歳の娘Namikoについて語っている。 「ある時、『一つのことならできるのに』って思うことがあった。両方やるのは本当に大変。すごくストレスが溜まるし。だから、『あのさ、じゃあそうしちゃおうよ。成り行きでこんな仕事は辞めちゃって、外に出て、音楽が私たちを支えてくれるかどうか様子を見ようよ』って考えたの。そしたら結局うまくいったってわけ」

MGMT、デビュー作の成功について「何もかもどこかに消えてしまうような気がした。すべてが夢だったかのように」

4年半ぶりとなる新作『Little Dark Age』をリリースしたばかりのMGMTが、 『The Guardian』 のインタヴューに応じている。 「前作では、”誰かと”じゃなくて”何かを”笑うっていう感覚の方が全然強かった」と、Andrew VanWyngardenは2013年のアルバム『MGMT』について語っている。「だけど今作ではこう言えるよ。『君が死んだら僕は”君と”笑うことになるだろう』ってね」さらにBenjamin Goldwasserは次のように述べている。「前作を作ってた時みたいな悪いムードではなかったんだよね」 性格が正反対であることも知られる最近の二人の関係についてAndrew VanWyngardenは次のように語っている。「ハングアウトしたり普通の友人でいるために様々な局面を僕たちは乗り越えてきた。最近もBenがLAに住んでるから簡単なことではないけどね」 「彼は庭のある家で犬を飼っている。僕はロッカウェイに住んでいる。だから僕たちはずっと一緒にいるとか、大学時代みたいに駐車場をずっと歩き続けるみたいなことはしていない。それに意見の食い違いも何度か経験してきて、それでピリピリすることもあった。だけど僕たちはそれを乗り越えたし、今はいい感じだよ」と彼は続けている。 また、批評的にもセールス的にも成功を収めたデビュー・アルバム『Oracular Spectacular』について、Benjamin Goldwasserは「自分たちのやってることに満足していた」と述べたうえで次のように振り返っている。「だけどなんて言うか、あれで何もかもが変わることになるなんて思ってなかったんだ。何もかもどこかに消えてしまうような気がした。すべてが夢だったかのように」 この新作ではデビュー・アルバムの頃の音楽性に立ち返るかのように、ポップとエクスペリメンタルの間の最適な場所を新たに見つけようとしている。また、新作のリリックは現在のアメリカの状況にインスパイアされたものでもあると語っている。「昨年の出来事と関係するものがこの作品にはたくさんあるよ」とAndrew VanWyngardenは語っている。「Trumpがしていることって、すでに存在しているあらゆるものをただ並べてるだけなんだよね。例えば、『アメリカは悪いの?』みたいな。"W

Migos、インタビューで自由すぎる発言を連発

新作『Culture II』をリリースしたばかりのMigosが、 『NME』 のインタヴューに応じている。 まず、なぜこの新作がこんなに長いのかを訊ねられると、Takeoffは適当にビートボックスをし始めて、Quavoがラップ半分に次のように述べている。「影響力の王者だからね。今まで書かれたことがないような最もリアルな作品なんだよ。ザ・ホット・マンバ(ナイキのバスケシューズ)・24だ。この時代に目撃するアートのなかで最高の作品なんだよ」と、彼は質問の答えになっていないことを語っている。 一方で、前作『C U L T U R E』と比較されることについては彼らはよく思っていないようである。Quavoは、「俺たちの美しい記念碑のような2作品を比べるなんてことはしないよ」と語っている。「だって、この指輪とこの指輪も比べられないし」 また、先日のグラミー賞で受賞できなかったことについて、Offsetは次のように語っている。「あのすげぇ『Culture』よりビッグなアルバムなんて去年なかっただろ!」 さらにQuavoは不服そうに次のように続けている。「アイツらは、3人のモンスターを制御するのが怖いのさ。あっ!だけど俺たちは来年も戻ってくるぜ」さらにQuavoは次のように叫んでいる「俺たちは!マジで!来年!戻ってやるぜ!」 また、先日YFN Lucciの"Boss Life"におけるOffsetの"I cannot vibe with queers"というリリックが同性愛差別だと批判されたことについて、彼は次のように釈明している、「俺にとってのあの"クィア”は、ゲイの誰かのことじゃないんだよ。誰かを撮影してそれを投稿したりストーキングするようなダサい奴らのことを言いたかったんだ。変で奇妙な奴らを意味する隠語なんだよ」 また、2作連続でタイトルに使用された"Culture"というワードについても彼らは語っている。「カルチャーとは、新しい時代を、新しい音楽のサウンドを、新しい変化を、ファンの多様性を定義するもので、一つのパーティーやイベントを全部一体化させたものだ。そこではみんなでイケてる音楽をシェアするんだよ」とQuavoは語っている。「カルチャーは一つの色で、みんなの色なんだ」

Cardi B、マイノリティの成功やフェミニズムを語る

Cardi Bが、 『i-D』 の表紙を飾っており、アメリカにおけるマイノリティの成功やフェミニズムの重要性など様々なことについて語っている。 まず、「正確にしゃべっていない」と言われる自身の喋り方について、Cardi Bは次のように言及している。「私は正確に英語をしゃべってるつもりなのよ。世の中で起こっていることもわかっているしね。CNNで言っていることも理解している。そういうのを理解していない人なんてたくさんいるけど、私は理解しているのよ」 さらに、彼女は自身の成功について次のように語っている。「私みたいな人間の成功はみんなを怖がらせちゃうの。そういう人達って私たちのことをバカにしているからね」 「もしもアラバマ州のどこかトレイラーで育った、小さくて痩せこけた男性がいたら、きっと今この瞬間も恐れているはず。だってみんなが銃を持っているのよ!」とCardi Bは続けている。「彼らはマイノリティの知性を恐れているの。彼らはそんなことを怖がっているのよ。私たちはたくさんそういうルールを破ってきたからね」 また、Cardi Bはヒップホップがメインストリーム・カルチャーに最も大きな影響を及ぼしていることについても述べている。「私はアメリカで、ずっとチャートを見ている」と彼女は語っている。「ヒップホップは常に存在していた。私たちはこの音楽産業をコントロールしている。ファッションの世界をコントロールしている。ファッションはランウェイから盛り上がるものだとか、白人女性が着て歩くものだとかそんなの全く私は気にしてない。有色人種の人が何かを着れば、みんなそれを着たくなるものよ。私たちはどんなときも影響を及ぼせるんだから」 Cardi Bはさらに、自身の意見を述べている。「Donald Trumpみたいな人達って、常に私たちがもっと意味のない存在だと思わせようとしている。だけど平気よ。だって私みたいなビッチは真実を知っているから」と彼女は語っている。「私は真実を知っているの。私たちがこのクソみたいな世界を動かしているの!私たちは影響を与えている。私たちはあらゆるものを動かしているの!」 Cardi Bはさらにフェミニストであることについて「本当に素晴らしいわ」としたうえで、次のように語っている。「だけど賢い人もいれば、常識がないような人もいるの」と彼女は

02/13/18: Risky Alternative's Playlist

・Bad Bunny - Chambea "Chambea"は、プエルトリコ出身のBad Bunnyによる新曲。Alex Killer、Mambo Kingz、DJ Luianのプロデュース曲。 ・Brian Fallon - Forget Me Not "Forget Me Not"は、Brian Fallonのソロ2作目となる『Sleepwalkers』からのファーストシングル曲。 『Rolling Stone』 によると、Brian Fallonは次のように語っている。「(この曲を書いていた時、)どうやったらどの曲もそんなにシリアスにならずにすむだろうって考えていたんだ。だから楽しい曲になってるはずだよ。ライブで演奏したいって僕が思うような曲にね」 ・Car Seat Headrest - Nervous Young Inhumans "Nervous Young Inhumans"は、元々Car Seat Headrestの2011年のアルバム『Twin Fantasy』に収録されていた曲であり、これはレコーディングをし直した新バージョンとなっている。フロントマンWill Toledoのプロデュース曲。 ・Cupcakke - Cartoons "Cartoons"は、Cupcakkeの通算3作目となる新作『Ephorize』からのリードシングル曲。Turreekkのプロデュース曲。 ・Dream Wife - Hey Heartbreaker "Hey Heartbreaker"は元々、Dream Wifeが2016年にリリースした楽曲であるが、アルバム『Dream Wife』に収録されるにあたって新しいバージョンが製作されている。Dream Wifeはこの曲について 『Consequence of Sound』 に対し、次のように述べている。「"Hey Heartbreaker"は、本当に各地を巡りながら書いた曲なの。ライブのオーディエンスの前で育っていったり、変わっていたりした。初めて実を結んだのは、伝説のカナダツアー中だった。これからも私たちがそれについて言及するのを聞くことになるのよ。

Marmozets、不平を言ってるだけのアーティストは「これからも絶対変わらない」

これまでMuseやRoyal Bloodのサポートアクトを務めたり、サマーソニックにも出演経験のあるバンドMarmozetsは先月、新作『Knowing What You Know Now』をリリースしており、各音楽メディアから高い評価を受けている。そんな彼らが 『The Guardian』 のインタヴューに応じている。 ボーカルのBecca Macintyreは新作でのサウンドの変化について次のように語っている。「身体が変われば、音楽もペースもそれに伴って変わるもの。ダンスには自由が存在しているでしょ?そんな週末が生きがいの人もいて、そういう人たちは出かけて踊って酔っ払うの。そこには自由があるから」 また、Becca Macintyreはもっと若い女性ファンが自分のバンドを始めたくなるような影響を与えたいと語っており、一方で自分には音楽的なロールモデルがいなかったとも語っている。また、ファンの多くが男性であることにも触れ、彼女は次のように述べている。「女子のみんなにとっては…、私のことを理解してもらうのにはちょっとばかり時間がかかると思うの」 また、『NME』のインタヴューで以前、「ロックは死んでいる」と語るLiam GallagherやKasabianのようなアーティストについて、「クソみたいな曲を書いて、何か不平を言いたがっているだけの人もいる」と述べていたことについて、改めてBecca Macintyreは自身の見解を示している。「悪気はなかったの。本当に。だけどあぁいう人たちって、自分のやり方から抜け出せられなくなっているのよ」と彼女は語っている。「彼らはこれからも絶対変わらない。私はこれからも変わっていきたいけどね」 さらにロックシーンにおける女性への性的虐待などについて、ギタリストのJack Bottomleyは「たくさん噂は聞くけどね」とした上で、次のように述べている。「僕たちのショーでみんながBeccaに対してリスペクトを払ってくれているのは嬉しく思うよ」 「ロンドンでライヴをやったときのことを思い出す。Beccaは観客の中に飛び込んでいったんだ。そのときSamがこう言った。『彼女を自由にやらせて、からかうなよ』ってね。そしたらみんな守るように彼女の周りに円を作ってね。それで彼女は観客に飛び込んで行って、やりたいようにやった

SZA、「今も、私はすっかり混乱してるの!」

先日、『New York Times』のインタヴューでブレイク後の心境を語っていたSZAが今度は 『Entertainment Weekly』 のインタヴューに応じている。 関連記事: SZA、「こんなことが100万年以内に起こるなんて全く想像していなかった」 SZAは昨年リリースしたデビュー・アルバム『Ctrl』についてこんなに反響があるとは思っていなかったと語っている。「あんなに歓迎されるなんて、私の想像をはるかに上回るものだったの」 先日のグラミー賞では女性として最多ノミネーションを受けたことについて「すごすぎて理解が追い付かない」と語っている。「(このインタヴューを受ける)前にこの混乱を解決しておきたかったわ。だって今も、私はすっかり混乱してるの!」 一方で『Ctrl』がリリースされた際、レーベルへの不満を述べたこともあったが、現在彼女は落ち着いているようである。「あのタイミングは完璧だった。この宇宙空間を占有してしまっているものがあるのなら、全部手放さなきゃいけないのよ」と彼女は”禅”の精神のようなことを述べ、さらに次のように続けている。「できることなら、すぐにでも次の作品に取り掛かりたい。だってあのアルバムはちょっとデタラメだったもん!」

Camila Cabello、「みんな本当に何もわかっていないのね。だったら自分が大好きなことをやった方がいい」

『NME』 の最新号の表紙を飾ったCamila Cabelloが長文インタヴューに応じており、最新作『Camila』をめぐる様々なことを語っている。 "Havana"の成功による変化について訊かれて、Camila Cabelloは「本当に一種の自己陶酔みたいなものを私にもたらしてくれたと思う」と語っている。「新人のソロアーティストにとって、違うことや新しいことをするのって一種の恐怖なの。つまり、普通はすでにラジオでかかっているようなものをやりたいと感じるものだからね。すでにテストされている公式にすがりつきたいのよ」 さらに彼女は次のように述べている。「"Havana"をシングルとしてリリースすることすらしなかったわ。誰もあの曲にそこまでの確信がなかったからね。みんな『あぁ、クールな曲だね。だけど君のアルバムに入れる曲としては、君の求めている曲ではまったくないよね』って感じでね。だけどあの曲がうまくいったから、『みんな本当に何もわかっていないのね。だったら自分が大好きなことをやった方がいい』ってなったの」 また、デビュー・アルバム『Camila』にUKでTOP15入りした"Crying In Th Club"や、Charli XCXと共作した"OMG"を収録しなかったことについて難しい決断だったか訊かれると、Camila Cabelloは「いいえ。だってこのアルバムにはフィットしないだろうってわかってたしね」と応じている。「たしかにそのせいで延期することにはなったけど、それは私の直観で判断したことのうちの一つだったの。夜になったら必ず寝なきゃいけないでしょ。それは私たちは正しいと思う選択をしているってわかっていることよね。他のみんなが私にやってほしいと思っているからって、そういう自分のやりたくないことをすれば、自分が思い悩むことになってしまうの。永・遠・に、ね」 また新作の成功を経て、「ポップ界の新しいスーパースター」という触れ込みで紹介されることについてはどう感じるか訊かれると、Camila Cabelloは自身の心境を素直に述べている。「素晴らしい気分よ。だけどそれって私のことじゃないみたいにも感じるの。それって筋が通らないかしら?『あぁそうか、私の双子なのね』

Lana Del Rey、GrimesやStevie Nicksなどからの様々な質問に答える

Lana Del Reyが、新たに刊行されることになる雑誌 『L'Official』 の表紙を飾っており、Grimes、Courtney Love、Kim Kardashianといった著名人からの質問に答えている。 まずKim Kardashianから、もしも音楽をやっていなければ何をしていたか訊かれるとLana Del Reyは「ドューラになってたわ。それか子供たちと触れ合う仕事ね」と応じている。しかし、料理できるのかを問われると、笑いながら「いいえ」と語っている。 次にCourntey Loveから「どうしてあなたは私の無意識を奪って、あなたの音楽の虜にしてしまうの?」と訊ねられ、Lana Del Reyは次のように応じている。「いつかCourtney Loveが私の音楽を繰り返し聴くことになるのよってあなたが教えてくれても、私は絶対信じなかったでしょうね」 また、アルバム『Lust for Life』でお気に入りの曲は何か問われると、「実は、"Coachella"が好きなの。家まで運転しながら考えていたことがそのままこの曲には込められているの」と語っている。「まさに物事は絶頂にあったのよ。私はFather John Mistyを彼の奥さんと一緒に見ていた。一方で、現実には北朝鮮の問題があるって気付いたの。それは世界における切迫した大きな問題よ。フェスティバルの後、家には帰りたくないって感じられるほどだった。それでレイク・アローヘッドのリム・オブ・ザ・ワールド・ハイウェイっていうクレイジーな場所で停車したの。私はそこに座ったり、レッドウッド・グルーヴに行ったりしたの。自分と本気で向き合っていたわ」 今度は『Lust for Life』の中でも共演していたStevie Nicksから、「親愛なるラナへ、ハリウッドサインにある私たちのファンタスティックな邸宅で夏を過ごす計画をしましょうね」と提案されると彼女はミュージックビデオの撮影を仄めかす発言をしている。「Stevie!スウィート・エンジェル!もちろん心配しないで。その夏の計画はすでに始めているのよ。だけど私たちが話していたあのボートで一緒にいる時間の半分くらいを過ごせたらって思っていたのよね。夏至の日にやってもいいと思ってるんだけど、どうかしら?」 次に、Gr

Beyonceの父Matthew、娘の肌がもっと黒ければここまでの成功はなかったと示唆

Beyonceの父親であるMatthew Knowlesが音楽業界における人種差別やカラリズムについて語っており、もしも娘のBeyonceの肌がもっと黒かったらこれほどの成功は手にしていなかったかもしれないと述べている。 Beyonceが所属していたグループDestiny's ChildのマネージャーでもあったMatthew Knowlessは 『Ebony』 とのインタヴューの中で、自身の書籍「Racism: From the Eyes of a Child」について語っている。 「私は成長する中で、母親からいつもこう言われていたんだ。『ドレッドヘッドの黒人女性を絶対に家に連れ込むんじゃないよ』ってね」とMatthew Knowlesは語っている。「最南部では50年代、60年代、70年代と、黒人っぽさを隠すことが大事だって思われていたんだ。だから不幸なことに、私もこうしたメッセージを聞きながら育った」 Beyonceの母親であり元妻のTinaについては次のように語っている。「元妻のTinaに出会ったとき、本当にこう思った。彼女は白人だって。後になって違うってわかったけど、彼女のブラックっぽさは本当にうまく調和されたものだった」 「幼少期から慣れていたんだ」と彼は語っている。「黒人として私には欲情する範囲があってね。無意識のうちに色を半分にしたり薄くする手段として白人を見ていたんだ。私の世代の多くの黒人男性はそれに気付いていないんだけどね」 「黒人女性に関してもね、ポップラジオで流れているのはどんな人たちだい?」と彼は問いかけている。「Mariah Carey、Rihanna、Nicki Minaj、私の娘たち(BeyonceとSolange)だ。彼女たちの共通点は何だね?」 こうしたカラリズムの問題に関しては、これまでも1月に放送されたVH1のリアリティ番組『Love & Hip Hop Miami』の中での発言が物議を醸していた。また2013年には、J. Coleが 「BET」 に対し、「自分がもっと黒い肌だったら同じようなキャリアを歩めなかっただろう」と発言している。

Frank Ocean、俳優Timothée Chalametと対談

Frank Oceanが、映画『君の名前で僕を呼んで』や『レディ・バード』に出演し、現在大きな注目を集めている俳優Timothee Chalametに対し、 『V Magazine』 の中でインタヴューを行い、様々なことを語っている。 このインタヴューの中で、2人はTimothee Chalametの 高校時代のラップビデオ について語っている。Frank Oceanが「ニューヨークで育ったことについて教えてくれないかな。これは高校時代の君のことだと思うんだけどさ、統計ラッパーTimmy Tのことなんだけど」と述べると、Timothee Chalametは笑いながら次のように述べている。「あなたがあの統計のビデオを見たなんて信じられないよ。恥ずかしいな」 Frank Oceanは『エレンの部屋』でそのビデオを見たことを明かしたうえで、当時のことについて訊ねている。Timothee Chalametは次のように述べている。「ラガーディアまで通ってたんだ。舞台芸術の高校でね。『高校を楽しみまくっているタイプの男子』にならないようにさ、そういう言葉のあやには陥りたくないから。本当に素晴らしい学校に通ってたよ。クリエイティブな制作をしなければいけなかったんだ。僕は活力がありすぎな男子で、猛烈なスピードで進めるんだ。だからそのエネルギーを注ぎ込める場所があったのは本当に素晴らしかったよ」 さらにTimothee Chalametはこの対談が行われた夜にSAGアワードに出席することをFrank Oceanに明かしている。「ノンストップだったよ。変すぎる6ヵ月間だった。すごく楽しいけど、ぶっ飛んでるよね」 Frank Oceanに何を着てSAGアワードに出席するのか訊かれると、Timothee Chalametは「きっとね、『僕のラフ(・シモンズ)には触らないでください。どうか僕のラフには触らないで』って感じになるよ」と冗談を述べ、さらにファッションへの愛を語っている。「僕は本当にオタクなんだよ。ファッションに関わるのはとても楽しいことだよ。ファンとしてね。スタイリストと働いたりとかしたいわけじゃないよ。ラフやハイダー・アッカーマン、エディ・スリマンとかをずっと追い続けているんだ。彼らはロックスターみたいなものだよ。アーティストだね」 Frank Ocea

02/06/18: Risky Alternative's Playlist

・Ansel Elgort - Supernova "Supernova"は、俳優Ansel Elgortの新曲であり、Angel LopezとScott Storchがプロデュースを務めている。Ansel ElgortはEメールで 『Billboard』 に対し、声明を発表している。「この曲に関しては、僕が聴きたいと思う音楽を作ったんです。初めて僕の音楽について、僕の中から出てきたものだって本当に感じることができてます。曲を書いている間、僕は潜在意識を受け入れて、どんなアーティスティックな衝動も決して後からあれこれ批判しないようにすることができたのです」 ・Black Eyed Peas - Street Livin' "Street Livin"は、Black Eyed Peasにとって2015年の"Yesterday"以来のシングルとなる。この曲は2017年にwill.i.amが発売したコミック本『Masters of the Sun: The Zombie Chronicles』が基になっている。Keith Harrisとwill.i.amのプロデュース曲。 ・blackbear feat. FRND - anxiety "anxiety"はblackbearとFRNDのコラボレーション曲で、プロデュースもFRNDが担当している。新作『cybersex』からのプロモーション・シングルとしてリリースされている。 ・Diplo feat. MØ - Get It Right "Get It Right"は、Major Lazerのドキュメンタリー映画『Give Me Future』のサウンドトラックに収録されたMØとのコラボレーション楽曲となっている。彼らはこれまでも"XXX88"、"Lean On"、"Cold Water"などで世界的ヒット曲を送り出している。King Henry、Bobby Johnson Beats、Skrillex、Americo Garcia Jr. Blender、Diploのプロデュース曲。 ・Dua Lipa - IDGA

Charlie Puth、デビュー・アルバムの酷評には「納得している」

Charlie Puthが、 『Billboard』 の最新号を飾っており、新作のリリースにあたってインタヴューに応じている。 友人であり、コラボレーション経験のあるAdam Levineから「いま最も多彩で、本当の意味で才能あるアーティストの1人」と言われているCharlie Puthは、全米アルバムチャートで最高位6位を記録し、92週間にわたってチャートインし続けたデビュー・アルバムについて次のように語っている。「Metacritic史上最低の評価・・・なんだっけ?」 実際には15番目に低い評価となっているが、彼はさらに次のように述べている。「だけどあのスコアには納得しているよ。あのアルバムは全く僕じゃなかったからね」 2015年に世界中で大ヒットした"See You Again"の成功を受けてキャリアが唐突に大きく飛躍することになってしまったCharlie Puthは、デビュー・アルバムは急いで作り上げなければいけなかったため、「音楽の寄せ集め」みたいになってしまったことを認めている。「僕が望んでいなかったことが全部起きちゃったんだ。みんながよく聞く典型的なことだよ。そういう音楽業界で契約をしている若者に起こることがさ、僕にも起きたんだ」 Charlie Puthはさらに次のように述べている。「僕はずっとこうしてこうしてこうしろみたいに言われていたんだ。全部やりたくなかったけど、そういうのをうまくやりこなすことにしたんだ」 しかし2017年4月、彼はこれまでのサウンドとは全く違う"Attention"をリリースする。「デタラメを言っているんだ」と彼はこの曲について説明している。「意地悪な曲だよ」この曲は彼にとって最高位を記録するヒットとなり、New York Timesの批評家であるJon Caramanicaからも2017年のベストソングの4位に選出されるなどの大躍進となった。現在、10月にリリースした"How Long"もヒット中である。 「"Attention"を出すまで、僕はアーティストって気分がしなかったんだ」と、Charlie Puthは語っている。「"Attention"では僕はこういうことが言いたいんだ。『みんなファックだ

Logic、グラミー賞のパフォーマンスで自殺防止ライフラインの電話件数が3倍に

先日のグラミー賞で、Logicは2017年を代表するヒット曲"1-800-273-8255"をAlessia CaraやKhalidらとともに披露しており、最後に行われたパワフルなスピーチも話題を呼んだが、さらにこのパフォーマンスによって、再び全米自殺防止ライフラインにきた電話の件数が大幅に増えたことが明らかになっている。 全米自殺防止ライフラインの広報担当者は先日 「TMZ」 に対し、Logicのパフォーマンス後2時間、普段の3倍もの問い合わせが寄せられたことを明らかにしている。担当者はLogicのパフォーマンスについて「自殺予防に関する素晴らしい瞬間」だったと述べている。 "1-800-273-8255"は全米自殺防止ライフラインの電話番号がそのままタイトルに使用されており、彼はグラミー賞のパフォーマンス中にもその電話番号が書かれたフードを着ていた。 また、彼がこのライフラインの電話の件数を伸ばしたのは今回のが初めてではない。8月にはMTVのVideo Music Awardsでこの曲をパフォーマンスし、電話件数が50%上昇したことが話題となっていた。 この曲の詳細について、以前当ブログでも記事を公開している。 関連記事: Logic "1-800-273-8255"、新しいHIP-HOPの形 また、Risky Alternativeが選ぶ2017年のベスト・ソングの10位にランクインしている。 関連記事: The 100 Best Songs of 2017 (10位→01位)

Rita Ora、新作は「感情のローラーコースター」

Rita Oraが、「Billboard Radio China」に出演し、Roc Nationとの法廷闘争や新作などについて語っている。 Rita Oraが2012年にデビュー・アルバム『Ora』をリリースしてから既に5年以上が経過しているが、その間にも彼女は「X-Factor」「The Voice UK」「America's Next Top Model」そして映画『Fifty Shades of Grey』シリーズの出演などでお茶の間を常に賑わせてきた。 そしてこの6か月間、彼女はニュー・シングルを立て続けにリリースしてファンを喜ばせている。しかし、彼女が例の法廷闘争について公に話すことはこれまであまりなかった。「私は公に音楽をリリースすることに関してちょっとした問題があったの。それは本当に本当に、ショックだったわ。とても落ち込んだし、それからすごく憤りを感じることがあれば、本当にイライラもしたし、とてもハッピーなこともあったの。その時起こっていることに関して」と彼女は明かしている。 「そういう感情全てを経験したわけだから、私のアルバムはまさしく感情のローラーコースターなの。今でも私はクレイジーなのよ。いまだに出かけてパーティーするのが大好きだし。私を知っている人はみんな知っているわ」さらに彼女は次のように続けている。「たくさんのアップダウンがあったけど、私はそれを本当にとても誇りに思っているの」 さらにアルバムからリリースされている楽曲についてもRita Oraは語っている。「私にとって"Your Song"はイントロダクションだったの。自分次第でどんな時も素晴らしい気分になることができるっていうことについての。だから悲しい歌はこれ以上聴きたくないってことなの。つまり過去には生きたくないってこと。愛の歌しか聴きたくない。この列車を進め続けていたい。"Anywhere"はもっと胸がつまる感じの曲ね。だけどEDMのドロップは大好きなの。私の音楽についてあることがわかってもらえると思う。まさにあれこそが、エレクトロ・ミュージックみたいなものを自然な形で持ち込んでくれたってことをね」 「自分に言い聞かせたの。『2018年、私はできる限りたくさんの音楽を世に送り出そう』ってね」とした上で、彼女

Justin Timberlake、"Say Something"は「誤解」による2016年のツイッター炎上から生まれた曲だと発言

本日、新作『Man of the Woods』をリリースしたばかりのJustin Timberlakeだが、現地時間で2月1日に「Beats 1」のZane Loweの番組に2度目の出演を果たし、インタヴューに応じている。 Justin Timberlakeは、Zane Loweに新作の内容について語る中で、最新シングルとなったChris Stapletonとのコラボレーション楽曲"Say Something"について述べており、この曲は自分で生み出してしまった「誤解」からインスパイアされた楽曲であると明かしている。 「大体1年前くらいに僕たちはこの曲を書いたんだ。それでね、当時はたくさん変なことが起きたんだ。そしてそういうことって今もこの世界にはあるわけでさ」とJustin Timberlakeは述べている。「僕たちが一緒に書いた初めての曲だった。彼がやってくると、僕は心の中でこう思ったんだ。こういうことになったら本当にクールだろうなってね。つまり僕たちで一緒に曲を書いて、そしたらあとはTimbalandとDanjaにその曲の肉付けを任せてしまって、どうなるか見てみようってね」 Justin Timberlakeはさらに次のように説明している。「彼は僕に話しかけてきたんだ。『最近調子はどうだい?』って感じでね。それでPharellと僕で作ったが曲をいくつか聴かせたら、『ワオ、これって何かいつもと違うね』って言ってくれてさ。だから僕はこう言ったんだ。『僕たちなら何か特別なものが作れるって強く思うんだ』そしたら彼は、『何について曲を書きたい?』って言ってきたんだよ」 Justin Timberlakeは2016年、BETアウォーズで人種問題や社会正義、文化の盗用について言及した俳優のJesse Williamsのスピーチに「感動した」とツイートしたことで大きな批判を受けていた。 @iJesseWilliams tho... #Inspired #BET2016 — Justin Timberlake (@jtimberlake) 2016年6月27日 あるジャーナリストは、次のように彼を批判するなどしていた。「つまり、君はこれから僕たちの音楽とカルチャーを盗用することをやめるってことかい?あとJane

Review: The 10 Best Albums of January 2018 (& December 2017)

Risky Alternativeが選ぶ、1月の(今回に限り昨年の12月リリース分も含めた)ベスト・アルバム10枚。例年の同時期に比べても、ビッグネームのリリースが多かったような気もする。しかし残念ながら、このリストにG-EazyもEminemも入る余地はなかった。 BROCKHAMPTON『SATURATION III』 Kevin Abstractを中心に構成されたクリエイターHIP-HOP集団の「ボーイバンド」であるBROCKHAMPTON、昨年6月にファースト・アルバムが、8月にセカンド・アルバムがリリースされており、12月にリリースされた今作は早くも3作目となる。そして今作が、彼らの作品の中でも最高の出来である。 披露される実験的なトラックの数々を前にすれば、同時期にリリースされたN.E.R.Dのプロダクションすらも霞んで見えるだろう。Odd Futureとも比較される彼らだが、Kevin Abstractのゲイとしての堂々したセクシャリティ―に対する態度と同様、よりオープンな集団であるように思える。例えば、彼は"JOHNNY"という曲の中で「俺は背の高い男が好き」だというリリックをさらっと忍び込ませて見せる。自身を産業の歯車である「ボーイバンド」と形容しながら、実は何にも囚われない、どこにも当てはまらない。それこそがBROCKHAMPTONのアイデンティティとなっており、それはポップ・ミュージックの芸術を体現するということなのだ。 Camila Cabello『Camila』 女性ポップスター不振と言われた2017年、"Havana"の大ヒットは新しい時代の到来を予感させるものだった。そもそもCamila Cabelloが『X-Factor』に出演したのは2012年であり、彼女はすでにこの業界に5年以上いることになる。ソロ・デビューに先駆けてリリースされたShawn MendesやMachine Gun Kellyとのコラボ曲は、明らかにレコード・レーベルによる強大な後ろ盾が付いた既存のプロモーション・スタイルを用いた楽曲であったし、"Crying in the Club"もまた、これまでのポップ・ミュージックの流儀に倣った型通りの楽曲だった。 キューバ