Charlie Puth、デビュー・アルバムの酷評には「納得している」

Charlie Puthが、『Billboard』の最新号を飾っており、新作のリリースにあたってインタヴューに応じている。

友人であり、コラボレーション経験のあるAdam Levineから「いま最も多彩で、本当の意味で才能あるアーティストの1人」と言われているCharlie Puthは、全米アルバムチャートで最高位6位を記録し、92週間にわたってチャートインし続けたデビュー・アルバムについて次のように語っている。「Metacritic史上最低の評価・・・なんだっけ？」

実際には15番目に低い評価となっているが、彼はさらに次のように述べている。「だけどあのスコアには納得しているよ。あのアルバムは全く僕じゃなかったからね」

2015年に世界中で大ヒットした"See You Again"の成功を受けてキャリアが唐突に大きく飛躍することになってしまったCharlie Puthは、デビュー・アルバムは急いで作り上げなければいけなかったため、「音楽の寄せ集め」みたいになってしまったことを認めている。「僕が望んでいなかったことが全部起きちゃったんだ。みんながよく聞く典型的なことだよ。そういう音楽業界で契約をしている若者に起こることがさ、僕にも起きたんだ」

Charlie Puthはさらに次のように述べている。「僕はずっとこうしてこうしてこうしろみたいに言われていたんだ。全部やりたくなかったけど、そういうのをうまくやりこなすことにしたんだ」

しかし2017年4月、彼はこれまでのサウンドとは全く違う"Attention"をリリースする。「デタラメを言っているんだ」と彼はこの曲について説明している。「意地悪な曲だよ」この曲は彼にとって最高位を記録するヒットとなり、New York Timesの批評家であるJon Caramanicaからも2017年のベストソングの4位に選出されるなどの大躍進となった。現在、10月にリリースした"How Long"もヒット中である。

「"Attention"を出すまで、僕はアーティストって気分がしなかったんだ」と、Charlie Puthは語っている。「"Attention"では僕はこういうことが言いたいんだ。『みんなファックだ。僕はこういう曲をこれからやるんだ。僕のやりたいようにね』ってさ」



Charlie Puthは音楽学校でジャズピアノを勉強していたのは有名な話であるが、彼は大体3歳のころには完璧な音感を持っていたことを明かしている。「僕は本当にちょっとばかりパンクだったんだ」と彼は語っている。9歳の時に、彼はEminemの『The Marshall Mathers LP』を買い、HIP-HOPにのめりこむようになる。「それまで、オフビートすべてにハイハットが鳴ってる曲なんて聞いたことなかったんだ」と彼は説明している。

また、7年生のときに50 Centの"Candy Shop"とSnoop Doggの"Drop It Like It's Hot"を組み合わせたミックステープを作ったときのことを彼は次のように振り返っている。「女の子たちはみんなこう言ってくれたよ。『あらまぁ、Puthってばかなり変人。だけど何か可愛い！』ってね」

HIP-HOP好きのCharlie Puthはしかし、ドラッグとは距離を置いているようである。彼はWiz Khalifaと楽曲を制作したときのことを次のように振り返っている。「僕の人生において、あんなにたくさんマリファナを見たのは初めてのことだったよ」



新作からは他にもBoyz II Menとのコラボレーションが公開されているが、彼のR&Bへのアプローチは「偉人に会釈している」感じだと述べている。BabyfaceやJam & Lewis、Teddy Rileyが築き上げた1980年代後半の「ダークR&B」に強い思い入れがあるらしい彼は次のように述べている。「こうした偉大なプロデューサーたちが、ダンス・ミュージックやバラードがどこに向かうかを形作ったんだからね」



一方で、ポップ・ミュージック周辺で近年よく語られている文化の盗用について、黒人ミュージシャンが開拓したジャンルの中にいる白人シンガーとしてどう感じているか訊かれて、彼は「そのカルチャーにはちゃんと感謝しているよ」と述べている。

「みんながずっと聞いてくれるような曲をマジでたくさん作りたいんだ」